肝臓の機能と働きは、アルコールの分解だけではないのをご存知ですか?
「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓。
肝臓には痛みを感じる神経がないため、自覚症状なく、肝臓の疲労や機能低下は進みやすいもの。
肝臓そのものに自覚症状はなくても、内臓からの叫びは、
肩こりや右の腰痛として出てきたりもします。
「私は、お酒飲まないから関係ない?」
実は、肝臓は生命維持装置!!
アルコールの分解以外にも様々な機能と役割があります。
今回は、肝臓の驚くべき機能と働きについて、お話していきます。
肝臓の機能と働きは、5つをご紹介!!
肝臓の機能と働きは、500以上とも言われているます。
肝臓は常に大忙し!!
内臓調整療法師として、主に大切な5つの機能についてご紹介致します。
カラダに入って来た物質の代謝
消化管と呼ばれる小腸などから消化・吸収された栄養素を代謝(分解や合成)をしています。
腸から吸収されたアミノ酸などの物質から、カラダに必要なたんぱく質や脂質を作りだしています。
運ばれてくるのは、アルコールだけではなく、食べ物から加工された栄養素を処理するのに大忙し。つまり、お酒を飲まなくても、食事をすれば、肝臓は一生懸命働いているので、多かれ少なかれ疲労しているのです。
たんぱく質を効率よく摂取するためにプロテインを飲む方は、肝臓の負担にもなるので、摂りすぎにご用心!プロテインは、健康に逆効果?肝臓や腎臓に与える強烈なダメージとは?
解毒作用
消化管から運ばれてくるのは、必要な栄養素ばかりではありません。カラダにとって不要な毒素(病原菌や薬物)も運ばれてくるのです。肝臓は、これらの毒素を無害にするために働いています。これを解毒作用といいます。
アルコールだけではく、アンモニアなどカラダにとって有害となる毒素を尿素に変えたりしています。
肝臓が無害な物質に変えてくれているからこそ!!
私たちは生命を維持できるのです。
胆汁(たんじゅう)の生成
胃から食べ物が十二指腸に流れたとき、消化を助ける酵素、胆汁が必要となります。肝臓は、消化に必要な胆汁を作ってくれているのです。胆汁と膵臓(すいぞう)で作られた膵液(すいえき)と共に脂肪の分解をしているのです。
肝臓で作られた胆汁は、一度胆のうと言われる袋に貯蔵されます。
胆のうから十二指腸に流れる管は、とても細いため、脂質の多い食生活の方は、脂質でつまってしまい、その細い管(胆管)がつまりやすくなってしまいます。うまく胆汁を出せないと膵臓がその分をカバーしようとして、より膵液を出そうとして、膵臓が疲れてしまうんです。
胆管(たんかん)を日頃から詰まらせないように、日頃から脂質の摂りすぎに注意したいものです。
右の肋骨の下から内側に指が入りますか?
肝臓が疲れていたり、硬くなっていると指が肋骨の内側に入りにくくなります。
内側に指の第二関節まで入るのが、理想です。
内臓調整療法では、肝臓や胆のうの辺りをめがけて、微振動を送ることで、胆汁を出しやすくするお手伝いをしています。食事療法と定期的に肝臓舞活と胆のう舞活を受けておくとよいでしょう。
エネルギーの貯蔵
脳に必要なエネルギーをいつでも送れるように、エネルギーを蓄えておくことも、肝臓の大切な機能です。食生活の乱れだけでなく、いつもイライラ、怒りを感じていると肝臓にダメージを与え、必要なエネルギーを蓄えることができなくなってしまします。
肝臓でエネルギーが蓄えられないと肝臓から脳にもエネルギーが運ばれなくなってしまい、更にイライラするなど負の連鎖にならないように、肝臓を労わっておきたいものです。
いつも眉間にシワがよっていませんか?
眉間の縦のシワは、肝臓の疲労によるものかもしれませんよ。
カラダ全体の血液の量を配分
カラダの血液の量が多いと肝臓が感じたら、腎臓に「尿として出せ」と指令を出します。尿として水分を出すことでカラダの中の血液の量を調整するのも肝臓の大切な機能と働きです。
脚のむくみなどを解消したいと足のオイルコースを希望される方も多いですが、一時的に足の血液・水分を上昇させても、肝臓の機能が低下したままでは、すぐに古く汚れた血液が脚に戻ってしまいます。肝臓の機能を上げて、解毒した後の綺麗な血液を全身に戻してあげたいものです。
足のむくみが気になる方は、フットリフレッシュと肝臓の調整、セットがおススメです。
よく足がつる人は、夜、足がつるのは、肝臓の機能が低下している? ふくらはぎと肝臓との関係、徹底検証!もご覧ください。
飲みすぎ・食べ過ぎの人必見!オキテ破りの肝臓回復法とは?
肝臓機能のセルフケアの仕方は、おいでよわが街情報館で執筆させて頂きましたので、下記のリンクをご覧ください。
少しでも、お役に立てたら嬉しいです。
最後に・・・
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
アルコールの解毒だけではなく、日頃から愚痴も言わずに大忙しな肝臓に、感謝したくなってきませんか?
今回は、肝臓の機能と働きについてお話させて頂きました。肝臓の機能は、500以上とも言われているので、すべては書ききれませんので、代表的な5つをご説明させて頂きました。
- 代謝機能
- 解毒作用
- 胆汁の生成
- エネルギーの貯蔵
- カラダ全体の血液量の配分調整など
あなたが何気なく口にした食べ物も、カラダの中に入れば、肝臓を通して、あなたのカラダの一部となっていくのです。
何を食べるかも大切ですが、食べる順番も大切です。
いきなり、ご飯など糖質から食べ始めるのではなく、お味噌汁や野菜などから食べ始めるとよいでしょう。
そして、咀嚼も大切ですので、よく噛んでお召し上がりくださいませ。
肝臓の機能低下は、初期の段階では、沈黙の臓器と言われるように、ほとんど自覚症状がありません。
しかし、自律神経との関連性が分かってくるとカラダの歪みやコリ・肝臓以外の別の場所の痛みを通して、カラダは訴えていることに気がつきます。
医師や内臓調整療法師会の先生などの専門家に指導を仰ぎながら、肝臓に負担のかけない食生活を心掛けましょう。