寝ている最中や運動中に、足がつった事はありませんか?
この記事を投稿しながら、中学の水泳部の練習中に、泳ぎながら足をつった記憶がよみがえってきました。プールの中で、足の親指(趾)を引っ張り、やり過ごした事が懐かしい今日この頃です。
そもそも足がつるという事はどういう事でしょうか? 足がつるのは、体の中の大切なサインかもしれません。
足がつるとは?
まずは、通常の場合と足がつっている場合の違いについて・・・
ふくらはぎの筋肉は、常に「どのくらい伸びているか」を脳や脊髄といった中枢神経に発信しています。それに応じて、中枢神経の出す「これくらい収縮してください」という信号をうけとることで、ふくらはぎの筋肉は正常に保たれています。
何らかの原因で、この、筋肉が「どれくらい伸びているか」伝える仕組みが不調を起こすと、必要以上に「収縮してください」という信号が出てしまうことがあります。 その結果、ふくらはぎが過度に収縮して、足のつりが起こってしまうと考えられています。
『こむらがえり』とは、ふくらはぎの筋肉が、急にけいれんを起こして収縮し、激しい痛みの出る症状のことで、一般的に「足のふくらはぎが攣(つ)った」と言われる状態です。引用:小林製薬株式会社
「足がつる」原因とは?
肉体疲労が原因の場合
激しい運動や長時間の立ちっぱなしによる疲労物質がたまる。長時間の座りっぱなしによる血行不良などで、筋肉に正常な信号を送ることができなくなり足がつりやすくなる。日頃から足のお手入れも大切です。
栄養不足が原因の場合
カラダのイオンバランス・栄養バランスが崩れ〈筋肉に正常な信号を送れなくなる〉ために、足がつりやすくなる。
夜に足がよくつる人は、心臓病の前兆? 足が異常に冷たい人は必読!
筋肉の動きにはさまざまなミネラルが関係していますが、1つの例をあげると、カルシウムの働きがあります。筋肉の収縮は、細胞内のカルシウムイオン濃度が上がることで起こります。同時に、体内にはカルシウムイオン濃度を調整する機能も働いています。加齢や疲労、栄養不足などにより濃度調整機能が低下すると、筋肉の伸び縮みがうまく制御できなくなり、痙攣を起こしやすくなります
引用:オムロン
『高血圧の方は、足がつりやすい』という話を聞いた事ありませんか?
血圧を下げる薬は、カルシウムの吸収を抑え (拮抗) 、心臓の収縮を抑えることで血圧を下げるものです。つまり、筋肉を正常に働かせる信号を送るために必要なカルシウムの吸収を抑え、〈血圧は下がる代わりに、足がつりやすくなったりする〉場合があるのです。
内臓調整療法師会では、ふくらはぎの硬い方に対して、「足は、よくつりますか?」とヒアリングすることの大切さを教えてくれています。
血圧の高い方は体調に合わせて、
- カルシウムを抑えた方がいいのか?
- 積極的に摂取した方がいいのか?
人それぞれ異なりますので、医師や専門家に相談しましょう。
カルシウム拮抗薬
作用
カルシウム拮抗薬は血管の筋肉に対するカルシウムの働きを抑えることで、血管をひろげ血圧を下げる効果があります。特に心臓の血管(冠動脈)に作用すると、心臓への血液の量が増えるため、狭心症の発作を予防する効果があります。また、血管がけいれんするタイプの狭心症にも用いられます。
副作用
- 頭痛、めまい、熱っぽい、顔がほてる(血管がひろがることによる)
- 低血圧、脈が遅くなったり逆に速くなったりする
- むくみ
注意事項
・グレープフルーツ(ジュースも含みます)との相互作用 カルシウム拮抗薬の中には、グレープフルーツ(ジュース)によってお薬の効果が強くなるものがあります。個々の薬については医師、薬剤師にお尋ね下さい。
カルシウムだけを気をつけてばいいの?
〈カルシウム不足〉に陥っている方は、〈たんぱく質の不足〉も疑ってみて下さい。
カルシウムは、たんぱく質によって運ばれます。大豆や肉を普段から食べているのに、たんぱく質を吸収しにくい方は、カルシウムも同時に不足しているケースが考えられます。
カルシウムを積極的に摂っているのに足がつりやすい、骨粗鬆症と診断されているという方は、たんぱく質やマグネシウムを摂れているかどうかも日々の食生活を見つめ直してみて下さい。特に、胃酸が出過ぎでと胃酸を抑える薬を飲まれている方は、注意が必要です。たんぱく質の吸収には胃酸はなくてはならないものです。胃酸を抑える事で、体にとって不要なものが、胃を素通りさせてしまうリスクも忘れないようにしたいものです。お酒や甘い炭酸飲料の飲み過ぎは、〈マグネシウムを吸収しにくくなる〉ので、こちらも注意が必要です。
日常、気をつけたい7つの習慣とは?
- 消化力を助けるために、食事はよく噛むこと。
- お酒・タバコを控える。
- 食事は白い物を控える。
- こまめに水分の補給。
- 発酵食品をよく摂る。
- 充分なカルシウム・たんぱく質・マグネシウムを食品から摂る。
- 寝る前にストレッチ。
よく噛んだ方がいいと言うけれど、何回噛めばいいの?
食事は、30回噛むのが理想と言われています。慣れないうちは、あごが疲れるかもしれませんが、唾液とよく混ざり消化を助けるばかりではなく、噛むことは、視力や記憶力にもいいと言われています。よく噛む習慣を身につけて、噛める奴と言われるようになりましょう。
「噛めば噛むほどいいのでは?」と思いがちですが、 30回程度が長続きしやすいこと、さらに30回ピッタリで 飲み込めるひとくちの量を探ることで口数を増やすという効果があります。慣れるまでは、「修行」のような食事と感じますが、 慣れてくれば、薄味でも自然の食材の味が よくわかるようになるといいます。
引用:NHK ガッテン
白いものは、体温を下げると言われています。小麦や白米、ミネラルの含まない塩や砂糖を控えましょう。ただし、白米を徹底的になくすのは、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を低下する要因になりますので、全く白いご飯を食べないというのは、やり過ぎかもしれませんね。
何事もほどほどが大事。徹底するよりも、少しゲーム感覚で、
- 〈白砂糖〉から黒砂糖に切り替える。
- 〈精製塩〉からミネラルたっぷりのお塩に変える。
- 白ワインを飲むのなら、赤ワインにする。 (もちろん飲み過ぎはダメですよ。)
という事をほんの少し心掛けるのが長続きするコツ。
何を食べるかも大切ですが、食材の質も大切。
水も、消化するのにカラダは大量のエネルギーを必要とします。できれば、冷たい水をカブのみせず、唾液と混ぜるようにして飲みましょう。食事中の水のがぶ飲みは、胃酸を薄めてしまい消化不良を起こしやすいので、喉が渇く前にこまめに飲むようにしましょう。飲み過ぎもカラダを冷やす恐れがあるので、その日の体調に合わせて量は調節してみて下さい。
寝る前のストレッチも効果的!
足の指(趾)をよく回したり、足首を回す。肝臓の疲れは、「右の腰の負担」と「太ももの前が硬くなりやすい」がセットで出やすいので、片足それぞれ2分以上かけてゆっくり伸ばしてからお休みになる習慣を取り入れてみて下さい。
全部実行するのは難しいという方へ!このうちの、ひとつでもふたつでも始めてみましょう。
足がつりやすく、足が冷えている方は?
足が冷えやすいという方は、筋肉がコリ固まり、急な動作でロックがかかり足がつりやすい場合もあるので、冷え対策も同時に進行していきましょう。特に内臓が冷えているとカラダは足の先(末端)よりも、内臓に体温を優先させてしまうので、冷たい飲み物などを控え、足だけではなく、おなかも温めておきましょう。ふくらはぎの弛めるポイントを使って骨盤内臓神経に働きかける事 (内臓調整療法) でお腹を温める事も大切です。内臓体壁反射とは?