みぞおちの辺りがキリキリ痛い。
そんな時は、「ストレスがたまって胃が悪いのかな?」「食べ過ぎ・飲み過ぎで胃が疲れているのかな?」と思いますよね。
「とりあえず、今の痛みさえ、おさまればいい」と市販の胃薬を飲んで済ませようとしていませんか?
しかし、場合によっては、他の重い病気の可能性もあります。下記の記事を読んで、思い当たる節があれば、早目に医師や専門家に相談しましょう。
みぞおちの痛みとなる原因の病気をまとめてみましたので、ご覧ください。
みぞおちの痛みの原因と考えられる病気とは?
原因その1.胃・十二指腸の負担からくるもの
胃が原因と一口にいっても、お腹の風邪からくる一時的な軽い胃腸炎から、胃潰瘍・十二指潰瘍、がんなど多岐にわたります。
胃潰瘍の初期の段階では、みぞおちの真ん中あたりに痛みを感じることが多いようです。ゲップや胸やけ、胃もたれも感じるようでしたら、胃潰瘍も視野に入れてみてください。
食べ過ぎや飲み過ぎだけではく、ピロリ菌の感染によるものや他の痛みどめの薬の副作用として症状が出る場合もあります。
みぞおちあたりの痛みで、普段から胃薬が手放せない方は、一度医師や専門家に相談しましょう。
- みぞおちの中央より、左が痛い場合は・・・胃
- みぞおちの中央より右は・・・十二指腸
の場合が多いようです。
内臓の体壁反射(たいへきはんしゃ)により、肩コリや腰痛も出やすい。
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原因その2.腸の負担からくるもの
腸閉塞(ちょうへいそく)など、腸のむくみやはれなどが原因で、みぞおちの辺りの痛みという場合もあります。
便秘や下痢が慢性化している場合には、注意が必要です。
日頃から食生活やプレッシャーなどにより腸が蠕動(ぜんどう)運動ができていないのではないでしょうか?
腸内環境を整えるためにも、骨盤やお腹の調整をしておくなど日頃からカラダのメンテナンスをしておきたいものです。
骨盤の歪みは、頸椎(けいつい:首の骨)の歪みとセットででやすい。調整は、骨盤+頸椎+内臓で!
肝臓の負担から腸に影響する場合もある。
肝臓の負担により、消化管から血液が流れにくくなっている場合は、腸もむくみやすい。
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腸の出口のすぐ先にある肝臓が、血液のうっ血(血液の交通渋滞)していると、腸の古い血液が出ていかない。そうなると腸がむくみなすくなる。
腸のむくみにより、便秘・下痢・ガスがでにくいなどの症状が現れます。
腸と肝臓はセットで整えておくということを胆(きも)に銘じておきましょう。
肝臓を労わるために、糖質を制限する努力も!
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原因その3.胆のうの負担からくるもの
日頃から、食べ過ぎ・飲み過ぎ、脂質の高い食事が続くと胆管が詰まりやすくなります。
胆管がコレステロールなどで詰まっていると胆汁(たんじゅう)がうまく出せない。
※胆汁とは、肝臓で作られた消化酵素。
※胆管(たんかん)とは、胆のうから十二指腸へ運ぶ管。
脂質の高い生活習慣により、うまく胆汁が出せないと胆のう炎・胆管炎・胆石症などを引き起こしやすくなります。
重症化するとみぞおちの痛みだけでなく、黄疸(おうだん:目の白い部分が黄色っぽくなる)が出たり、急な発熱が出たりします。
原因その4.膵臓(すいぞう)の負担によるもの
原因は、お酒の飲み過ぎによるものと言われていますが、脂質のとりすぎにより、胆汁がうまく出せない人にも多い。
胆汁が、十二指腸に流れてこないと膵臓は、補うために一生懸命膵液(すいえき)を出そうとして疲れてしまいます。
膵炎の症状としては、激しい痛みの後、一時的に急に楽になったりします。しかし、楽になったからと言って安心は禁物!
痛みが一時的に楽になっても、時間と共に重症化しやすいので、早目に内科・消化器科を受診されることをオススメします。
膵液(すいえき)を必要以上に出そうとして、オーバーワークになれば、膵臓は膵液によって溶かされてしまう。
日頃から、膵臓の負担のならないように、胆汁を出しやすい食生活をココロがけたいものです。
胆汁を出しやすくするために・・・
お酒は適度に控え、週に2日は休肝日をつくりましょう。
脂質の摂りすぎにご注意!!
毎日、牛乳やヨーグルトという方は、摂りすぎにご注意!
乳製品は、意外と脂質が高い。胆のうや膵臓の負担となるので、何事もほどほどに!
胃と膵臓は症状が似ている。
ちなみに内臓調整療法師会では・・・
- 胃の負担の人は左肩上がりの姿勢。
- 膵臓の負担の人は右肩上がりの姿勢。
胃の負担と膵臓の負担の症状は、胃のあたりがムカムカするなど症状が似ています。
左肩が上がっていて、満腹で胃のあたりがもたれる人は、胃の可能性が高いですが、右肩あがりで、空腹時の方が胃のあたりがムカムカするという方は、膵臓が疲労している可能性が高いので、胃薬では治せませんよ!
膵臓は、沈黙の臓器と呼ばれているので、症状が出た頃には手遅れになりやすい臓器です。
放置すれば、糖尿病などの生活習慣病に繋がりやすいので、早目に専門家に相談しましょう。
原因その5.心臓の負担によるもの
意外と思われるかもしれませんが、狭心症(きょうしんしょう)や心筋梗塞(しんきんこうそく)により、みぞおちの辺りが痛い場合もあります。心臓の負担による痛みは、主に胸の痛みが多いのですが、みぞおちの痛みとして感じる場合もあります。
その場合には、胸の苦しさ・呼吸がしずらい・冷や汗も伴う場合があります。
突然の激しい痛みが伴う場合には、緊急を伴いますので、すぐの受診が必要です。「これくらいなら大丈夫」と過信しないで!!
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足がつりやすい人は、日頃から脹脛(ふくらはぎ)のお手入れをお忘れずに。
ふくらはぎは、第二の心臓とも呼ばれています。日頃から足のケアが大切なんです。
原因その6.食道の負担によるもの
逆流性食道炎に悩む方が急上昇。
逆流性食道炎とは、胃酸が食道に逆流することで炎症が出る病気のことです。
胃など同様に胸やけ・ゲップ・のどの痛みなども出やすい。逆流性食道炎は、すぐに命の危険性がある訳ではないとお医者さんに言われて安心する方も多いですが、不快な症状があるなど生活の質が低下しストレスもたまりやすい。
食の欧米化により、逆流性食道炎は、増加傾向。
今までは日本人の方が、和食でヘルシー・健康志向と思われていました。しかし、最近では海外の方がむしろ健康に意識が高まり、日本人の方が、健康に対して無頓着であるという説もあります。
今までは、健康保険など社会保障が充実していたことに甘えていたのかもしれません。
日頃から始められること
日頃から和食を中心にしたり、「食事はよく噛む!」ことをココロがけしょう。
よく噛んで、唾液を出すということは、噛み砕くことで胃の負担を軽減するだけではありません。
唾液を出すことで免疫力も高まるという研究も進んでいますので、積極的に唾液を出しましょう。
猫背など前かがみの姿勢は、胃酸が逆流しやすいので、正しい姿勢もココロがけてください。
胃酸が逆流すれば、口臭の原因にも!
歯磨きにプラス!よく噛む習慣を!!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
みぞおちの痛みは、ほとんどが生活習慣病の延長線上にあることが理解できると思います。
みぞおちが痛いとき、「胃薬を飲んで痛みが治まれば、それでいいや」というものではありません。
場合によっては、医師や専門家に指導を仰ぎながら、自分自身でも生活習慣を見直すという覚悟も必要です。
カラダから送ってくれる異変のサインに敏感になりましょう。
- 痛くなってから、なんとかしようとする。
- 痛くなければ、何もせずに好き勝手。
という安易な二社選択は避けるべきです。