肝臓が疲れてくると右の腰痛が出やすいことは、
あまり知られていません。
実際、自分も内臓調整療法に出逢う前は、
内臓の疲れから腰痛や肩こりの原因になるなんて、
全く知りませんでした。
「ぎっくり腰」や「ひどい腰痛」でいらっしゃる方に
「肝臓が疲れているかもしれない」とお伝えすると・・・
「最近飲む機会が増えたからなあ」という方もいらっしゃれば、
何割の方から・・・
「お酒飲まないのに、どうして?!」
と聞かれることもあります。
お酒を飲まないのに、肝臓がとても疲れている方の多くは、
揚げ物やスナックが大好き。
なぜ、揚げ物など油ものがカラダの負担になるのか?
内臓調整療法師として、油とカラダの関係について
お話していきます。
酸化した油を避けて、いかに肝臓を労るか?!
特に避けたい油とは、加熱して、
酸化した油は絶対に避けるべき油なんです。
なぜ酸化した油、古い油がカラダによくないのか?
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なぜかと言うと・・・
酸化した油とは、換気扇にたまるベタっとした
あの古い油のことです。
あのベタベタした状態でカラダに入ることを
想像してみてください。
内臓やホルモン物質の多くは、ほぼ油からできています。
口にしたものがカラダを作るからこそ、食べ物だけでなく、
どんな油を摂るかが、大事になってくるんです。
悪い油はアレルギーや様々な臓器の負担になります。
最も悪い油の代表
![](https://i0.wp.com/cocorokara-sakana.com/wp-content/uploads/2018/02/70520b73332acb936728afe4942241a4.jpg?resize=640%2C360&ssl=1)
最も悪く言われる汚い油の代表と言えば、
健康意識の高いあなたにとって、トランス脂肪酸が
頭に浮かぶことでしょう。
ご存知の通り・・・
トランス脂肪は、海外では、
とても危険とされている脂肪酸です。
しかし、残念なことに、健康や美容に
意識がそんなに高い方にとっては、
トランス脂肪酸によるリスクについて、
ご存知のない方が多いかと思います。
トランス脂肪酸は不飽和脂肪を加熱し、
水分を蒸発させ、脂肪を固めたもので、
そこには、水素分子が加えられています。
一部を除き、自然界には存在しないのです。
常温で液体の植物油や魚油から、半固体又は固体の油脂を製造する加工技術の一つに「水素添加」があります。水素を添加することで不飽和脂肪酸の二重結合の数が減り、飽和脂肪酸の割合が増えますが、これによってトランス脂肪酸ができることがあります。
部分的に水素添加した油脂を用いて作られたマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などに、トランス脂肪酸が含まれているものがあります。
引用:農林水産省 消費・安全局食品安全政策課
単に風評被害とならないようにしたいところですが、
海外ではトランス脂肪酸のリスクは、広まっていて、
欧米を中心に、国によっては、使用の禁止になっている
所もあります。
トランス脂肪は、高血圧や糖尿病、コレステロール疾患、
がん、心臓血管の病気、リウマチ性関節炎、アレルギー、
そして、うつや慢性疲労など、ありとあらゆるものに
関係するほど、カラダの負担になっています。
オリーブ油だったらよいのでは?
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最近健康にいいといわれるオリーブ油だったら
よさそうですが、何でもかんでもいいという訳では
なさそうです。
低価格のオリーブ油は、健康にいいどころか、
悪いと言わざるを得ないかもしれません。
なぜなら、低価格のオリーブ油の場合、
オメガ6が多く、酸化したうえに、
プラスチックのボトルに入っていることが
多いからです。
プラスチックのボトルって駄目なの?
と思われるかもしれませんが、
プラスチックから有害物質が溶け出し
やすくなっていることも意識したいものです。
これは、油に限らず、ペットボトルにも言えることで、
夏の暑い車の中で、飲みかけのペットボトルを
置きっぱなしにして、再び飲むのは、よくありません。
品質を維持するためには、瓶に入っている方が
良心的です。
「持って帰るのに、瓶は重いから嫌」
というお気持ちは分かりますが、
品質や入れ物の材質にも意識を向けてみてください。
動物性の脂 VS 植物性の脂
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動物性の油が最近見直されつつあります。
自分が子供の頃は、動物性よりも植物性の油
の方がいいと母親に・・・
「バターよりもマーガリンの方がカラダにいい」
と教わってきました。
「バターの方が美味しいのに、健康のためなら」
と言いながら、苦手なマーガリンをつけていた
記憶が蘇ります。
動物性脂肪は不飽和脂肪である植物性脂肪と異なり、
飽和脂肪であることが多いんです。
つまり、飽和脂肪である動物性の油のメリットは、
熱などにより変化しにくい点があります。
だからと言って、動物性なら安心だと
手放しで喜ぶことはできません。
本来カラダの一部となりうる動物性の油ですが、
残念なことに、一般的には、添加物や毒性の強いものが
入っている質の悪い油が多いことは否定できません。
動物性であっても、植物性であっても、
酸化を防ぐために、酸化防止剤が入っていることが多く、
ピュアで質のよい油を探し求める消費者意識も高めて
おく必要があります。
揚げ物はなるべく自宅で
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良質な油を選んで、なるべくサラダにそのままかける
などして、火を通さないようにしたいものです。
加熱することで、より酸化がすすみ、
せっかく良質の油を選んで購入しても、
質の悪い油になってしまうことを
忘れないようにしたいものです。
そのため、極力揚げ物を控えて頂き、どうしても
揚げ物が食べたい時は、ご自宅で揚げて、揚げたてを
頂くということを意識して欲しいのです。
唐揚げや天ぷらなど、翌朝のおかずやお弁当に
入れようなんて、なるべく考えないでください。
古い油は、換気扇に付着したベトベトな汚れ
であると思い出してください。
外食で揚げ物は控えて欲しいですが、
どうしても食べたい時は、油をこまめに入れ替える
良心的なお店でお召し上がりください。
最後に・・・
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最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
お酒を飲まないのに、肝臓の疲労から腰痛を
かかえている方の多くは、油ものが大好き。
先日も・・・
「週に3日は、揚げ物を外で食べる」
とか
「毎日、ポテトチップス一袋空けてちゃう」
とおっしゃる方も少なくありません。
今回は、ちょっと耳の痛い話ばかりでしたが、
肝臓がお疲れの方は、お酒を控えるだけでなく、
油ものにご用心くださいませ。
質がよく、保管状態のよいもの。
そして、なるべく過熱を避け、
新鮮な状態で使うことを意識してみてください。