「頭痛がしてきたらから、また天気が悪くなるのかな?」
「普段から片頭痛がつらいのに、台風が近づいてくると、乗り物酔いをしているような感じがして気持ちが悪い」
頭痛持ちや乗り物しやすい人は、天気の変化に敏感!
そんな悩みをかかえるあなたは、低気圧が原因かもしれません。
低気圧によって、片頭痛がひどくなったり、、めまいがする原因と解消方法についてお話し致します。
低気圧により頭痛やめまいになる原因とは?
梅雨前線や台風が近づくことで気圧は下がります。気圧が下がることで、どうして頭痛やめまいがするのでしょうか?
実は、エレベーターも高山病も耳と脳圧が関係しているのです。それでは具体的に原因を見ていきましょう。
原因その1:脳圧が上がる
低気圧になることで、カラダの中の水分が膨張(ぼうちょう)します。水分の膨張は血液も例外ではありません。血液の膨張により、頭の中の血液量が必要以上に増えてしまう・・・(うっ血)
膨張した血管の圧力が神経を圧迫してしまい頭痛やめまいを引き起こしやすくなる。
原因その2:耳の三半規管(さんはんきかん)が過敏に反応
気圧が下がると耳の鼓膜(こまく)の外側と内側の圧力の差が生まれます。その圧力の差によって平衡感覚(へいこうかんかく)が失われ、乗り物酔いのような感覚・頭痛やめまいを引き起こしやすくなります。
耳の外側と内側の圧力を調整している重要な器官が、「三半規管(さんはんきかん)」
気圧が急に下がったり、エレベーターや高い山に急いで登ったときに、この三半規管は必要以上に反応して、キーンとなるあの独特な感覚に襲われるのです。
原因その3:自律神経の乱れ
そして脳圧も三半規管も、実は自律神経と深い関係があります。
自律神経は、交感神経と副交感神経の二種類があります。それぞれがバランスをとりながらカラダの機能をコントロールしています。
自分の意識でコントロールできないから自律した神経・・・自律神経なのです。
- 交感神経は、日中に活動しているときや緊張しているとき副交感神経よりも優位に働きます。
- 副交感神経は、夜に寝ているときや休息・リラックスしているときに交感神経よりも優位に働きます。
食べたあとに、眠たくなるのは、副交感神経が優位になって消化力を上げようとするためです。食べ過ぎは肩こりの原因でもあり、ひどくなると頭痛やめまいの原因とも言われています。肩こりがひどい原因は、食べ過ぎにあった?
自律神経は、それぞれシーソーのようにバランスをとりながら、一日の生活リズムに合わせて活動しています。
夜更かしや不規則な時間帯の食事や食べ過ぎなどにより、本来、交感神経が優位になる時間帯に副交感神経が優位に働いていたりすると頭痛やめまいを起こしやすいのです。
自律神経は気圧の変化に影響を受けやすい。
- 気圧が高いと交感神経が優位に働きやすい。
- 気圧が下がると副交感神経が優位に働きやすい。
頭痛持ちの人は、首を下に向ける姿勢が多かったり、食べ過ぎなどにより、副交感神経が日常的に優位になり過ぎている人が多い。
梅雨の時期や台風など低気圧が近づいてくると更に副交感神経が優位になってつらい症状がますます出やすくなってしまうのです。
原因その4:酸素が薄くなる。
高山病などに見られるように、酸素が薄くなることで、眠気を伴う頭痛に悩む人も多いですよね。
気圧が下がることによって空気中の酸素濃度が下がってしまうからです。
「あくび」は酸素をより多くとりこみ脳を冷やして集中力を養うという働きがあります。
脳を冷やすことで、膨張した血管を収縮させ、交感神経のレベルが上がり頭痛の解消法になるでしょう。
頭痛には大きく分けて二種類に区別されます。
痛みが「ドクン、ドクン」と<脈打つように感じる痛み>と
<継続的に頭がしめつけられるような痛み>があります。
血管には心臓から全身に流れる動脈と全身から心臓へと戻る静脈があります。
内臓調整療法師会では、頭痛やめまいなど不快な症状の原因は、おもに二つに分けています。
脈打つような頭痛・・・動脈性の痛み
「ドクン、ドクン」と流れるように感じる頭痛は、動脈に分布する自律神経のバランスの乱れからくるものです。
首には、頭に酸素と栄養素を運ぶ
- 椎骨動脈(ついこつどうみゃく)
- 総頸動脈(そうけいどうみゃく)
の2系統あります。
椎骨動脈(ついこつどうみゃく)は、首の骨の横の穴のなかを数珠つなぎのように通っています。
そのため、首が少しでも歪んだりすると脳に必要な酸素や栄養素が運ばれないという状態になってしまうのです。
首の骨は、頭の骨に近い方から1番から7番まであります。
特に首の骨の1番・2番の近くは椎骨動脈はヘアピンカーブのように曲がっています。首の骨1番・2番の歪みは、「ドクン、ドクン」という血液の拍動を感じる頭痛に大きく関係があります。
自律神経の乱れにより、もっとも故障しやすい箇所でもあるのです。
継続的に頭がしめつけられるような頭痛・・・静脈性の痛み
頭がしめつけられるような頭痛。痛みがずっと続いてたり、頭と首をつなぐ関節が動かしにくい「神経根症(しんけいこんしょう)」を起こしているのが、静脈性の痛みの特徴です。
長い時間、デスクワークなどで、パソコンを見続けている姿勢をしていると頭の後ろが痛くなる。首の後ろが痛くなることで、重くなり、首の支えに支障をきたしてしまいます。
そんな人は・・・
- 「頭が重くて寝ても寝た気がしない」
- 「疲れ目からから頭の後ろや横が痛い」
といった症状を訴える人の頭痛は静脈性の頭痛です。
頭に必要な血がのぼらないために起こる動脈性の痛みに対して、静脈性の痛みは、古い血液が頭の中にたまっている痛みなのです。
そのたまった頭の中の古い血液が、低気圧によって水分が膨張してしまう。そのことにより、神経を圧迫し、日頃から頭が締め付けられるような持続性の高い頭痛が、悪天候により、ますますつらくなってしまうのです。
それでは、大変お待たせいたしました。
気圧が下がってますます不快になる静脈性の頭痛・めまい8つの解消法とは?
1.頭や首のまわりの筋肉をよくほぐす。
静脈性の痛みやめまいは、頭や首のまわりの筋肉をよくほぐし、脳神経の興奮を抑えることが大切です。
重要なのは、まずは頭と首をつなぐ関節をよくゆるめること。そして、背骨がそれぞれ動きやすい状態にしておくことが大切です。こうすることで、頭と首の関節や背骨のそれぞれの関節のそばを通る神経の圧迫が解消され、頭の重みが解消しやすくなるでしょう。
首のこりの原因もひとそれぞれ・・・肩こりの原因を内臓調整療法師が解説すると目からうろこが出た!
寝違えやすい人は、寝違えの治し方~首をもむのはダメ!すぐにできる正しい対処法5つ~をご覧ください。
2.頭と首をつなぐ関節をよくやわらげておく。
静脈系の痛みは、関節の硬くなって神経を圧迫し、さらに関節を硬く固定してしまうという、負のスパイラルに陥りやすいです。ただの首や肩のもみほぐしだけでなく、頭と首の関節の硬さを解消しておかなければ、頭痛やめまいがぶり返しやすいので、早めにかつ適切に解消しておきましょう。
デスクワークが多く、下を向く姿勢が長いと首の前が圧迫されて、静脈性の痛みが出やすい。パソコンの画面と目線の高さを調節しながら、なるべく下を向く姿勢にならないように気をつけましょう。
3.頭皮や胸の前の筋肉もほぐしておく。
動脈性の痛みと違って、静脈性の痛みは、カラダが疲れてくると痛みがでやすく、頭痛持ちになりやすくなります。首だけではく、胸の前の筋肉も日頃からストレッチなどをしながら、縮みこまないようにケアが必要です。
胸の前の筋肉などが、硬く縮んでいると、胸の前の筋肉に引っ張られて、肩や首が前に行きやすくなってしまいます。
腕を後ろに回すストレッチなどをしよう。
肩や首が前に引っ張られないように筋肉をやわらげておきましょう。
4.立ったり座ったりするときの動作
急に立ち上がったりすると・・・いつもよりも立ちくらみなどしやすい。
立ったり座ったりするときは、ゆっくり、ゆっくり・・・
5.頭の血管を収縮させる。
副交感神経のレベルが上がったり、頭の血液の水分が膨張すると血管は広がりやすい。
血管が広がると神経に触れて、神経を刺激しやすくなります。
副交感神経のレベルを下げるために、交感神経のレベルを上げておきましょう。
交感神経を上げるために、保冷剤を握り締めたりして、交感神経のレベルを上げておくことが大切です。
冷たい刺激=痛い刺激
- 頭の血管を収縮させるために、交感神経のレベルを上げる。
- 後頭部を冷たく絞ったタオルをあてる。
- あくびをしたり、深呼吸をしましょう。
- 腹式呼吸に意識を向ける。
- 規則正しい生活のリズムをすることで、日中に副交感神経レベルを上げ過ぎないようにしましょう。必要以上に副交感神経レベルが上がっていると内臓も疲れやすいものです。
6.目から強い刺激を入れない。
テレビやパソコン、スマホなどを見過ぎないようにする。
特に寝る前にスマホを見る習慣のある人は、自律神経のバランスが崩れやすいので、注意が必要です。
メガネをしている人は、日頃からメガネのレンズの範囲でしか目を動かさなくなってしまいがち・・・
時々、メガネを外して、目線を広げて、目をぐるぐる回したり、動かしたりして目の筋肉を鍛えておきたいものです。
7.手の親指の腹の部分を揉みほぐす。
押してみると分かりますが、「えっ?こんなところが、こんなに痛いの?」ってびっくりされるかもしれません。
腕に疲れがたまってくると、手のひらは丸く閉じやすくなっています。
手のひらを広げるストレッチも同時に行うとよいでしょう。
8.塩分をとる
塩分の不足は、交感神経のレベルを下げ、血管が広がりやすくなります。塩分の不足により、低血圧による頭痛やめまい、カラダのだるさを引き起こしやすくなります。気圧が下がって頭痛やめまいが更にひどくなるあなたは、いい塩にこだわって、塩分とミネラル不足を解消しておきましょう。
8.足首をよく回しておく
首の関節にゆがみがある人は、首が悪い側の足首も硬くなりがちです。
足首が回しにくかったりしていませんか?
足首や足の親指をよくまわして、動きをよくしておきましょう。
まとめ
最後まで読んで下さりありがとうございます。
天候が悪いときに頭痛やめまいがひどくなるのは、低血圧が原因だった?というテーマでまとめさせていただきました。
日頃からデスクワークなどで姿勢や自律神経の乱れ、首の関節の状態がよくない。
頭に血液がたまりやすい・・・うっ血している。
低血圧により頭の中の水分・血液が膨張
血管が広がり過ぎることにより、まわりの神経を圧迫!
頭痛やめまいという不快な症状をひどくさせてしまう。
天気が悪くなることで、たまっていた水分・血液が神経をいたずらしてしまうことで、憂うつな症状を引き起こしてしまうのです。
カラダの水分がたまり過ぎていないかは、舌で毎朝チェックしましょう。
日頃から低血圧だったり、カラダが冷えていませんか?
カラダの水分を上手にコントロールしながら、広がり過ぎた血管を引きしめていきましょう。
- 首の調整も必要でしょう。
- 首の筋肉だけではく、胸やそのまわりの筋肉のほぐしやストレッチも必要でしょう。
- 食べ過ぎや飲み過ぎに注意しながら、自律神経のバランスを崩さない生活リズムも整えておくことも必要でしょう。
- 低血圧やむくみも解消しておくことも必要でしょう。冷え性を改善する方法は冷やすこと!その逆転の発想とは?
日頃からの努力の積み重ねの上で、今回ご紹介させて頂いた解消法が活きてきます。
このつらさは、本人ではないとなかなか、まわりの人には、理解してもられませんよね。
日頃から悩んでいる人、そしてまだ痛みが出ていない人も理解しあいながら、一緒に解消できる情報であれば幸いです。
あなたの頭痛やめまい、不快な症状が根本から、やわらぎますように。