健康診断などで高血圧と言われたら、ドキっとしますよね。
心筋梗塞や脳卒中など・・・
大きな病気を想像して、早く血圧を下げなくっちゃと焦っていませんか?
血圧を下げるクスリは一生のお付き合い?
血圧を下げるためのおクスリは、一時的に途中で血圧が下がったとしても、飲み続けなければならないと言われています。自己判断で、クスリを飲むのをやめてしまうと血圧が急激に上がってしまう危険もあります。
クスリを飲んだり飲まなかったりすると血圧の大幅な変動の繰り返しが、ますます血管を傷つける原因となりますので、注意が必要です。
お医者さんから「血圧のおクスリは、一生のお付き合いですよ」と言われても、「なんとかクスリに頼らず、生活習慣だけで、変えられないかな?」と悩んでいるあなたへ
そんなあなたへ、高血圧の原因と仕組みを知ることで見えてくる解消法をまとめてみましたので、ご覧ください。
そもそも・・・血圧とは?
血圧 = 心拍出量× 総末梢血管抵抗 ???
・・・なんて数式で表現されますが、血圧とは、血管の壁にあたる圧力を数字で表したものです。すなわち血圧とは「動脈の血液を流す力」です。
血液は、カラダの全細胞へ必要な栄養と酸素を運ぶために大切なもの。
必要な酸素や栄養素を届けるために、カラダ全体:すべての細胞に血液を送らなければなりません。端から端まで血液を流すためには、血液を流す力:必要な高さの血圧が大切なのです。
自律神経により状況に応じて・・・
- 血液を早く届ける必要があるときは、血圧を高める。
- 逆にゆっくり流さなければならないときは血圧を低くします。
冬の健康診断でいつも高血圧症と診断された人でも、夏では低血圧症になっている場合があるので、ご注意を!
1日1回測って高かったからといって、すぐに高血圧とは断定しないようにしましょう。
高血圧の基準とは?
以下のとちらか一方、あるいは両方が基準を超えると高血圧と言われます。
- 最高血圧(収縮期血圧)・・・140mmHg以上
- 最低血圧(拡張期血圧)・・・90mmHg以上
ただし・・・
- 最高血圧(収縮期血圧)・・・139~139mmHg
- 最低血圧(拡張期血圧)・・・85~89mmHg
のときには正常高値血圧といいます。
一般的に言われている高血圧の原因
一般的に高血圧の原因は、年齢によるものや、心臓・肝臓・腎臓の疲労・ホルモンバランスの乱れと言われています。まだまだ高血圧の原因は分かっていないことも多く、食生活や生活環境に左右されると言われています。
一般的に、高血圧が続くと怖いと言われる病気。
高血圧が続くと動脈硬化(どうみゃくこうか)が進んでしまいます。そのことにより、血管のつまる場所によっては、あなたの心配なさっている心筋梗塞(しんきんこうそく)や脳卒中(のうそっちゅう)などの血管を伴う病気になりやすいと言われています。心筋梗塞と狭心症など。「持病があっても入れる保険」を探す前に、知っておきたいこととは?
ここまで、高血圧は、悪者のように扱われてきましたが、「そもそもなぜ血圧が高くなるのか?」改めてじっくり、考えてみましょう。
カラダが高血圧にする理由とは?
血圧を上げる必要もある。
たとえば、激しいスポーツをした時のことを想像してみてください。
心臓がばくばくして、呼吸も激しくなりますよね。そんな時は、心拍数も上がって、血圧は急上昇!
激しいスポーツをしたときは、筋肉に不足した酸素と栄養を補給するため、自律神経は、心臓のポンプと肺にフル活動を要求。通常の血圧と呼吸では、フル活動した筋肉には、必要な酸素や栄養が間に合わなくなるからです。
一時的に心拍数を上げることで、スポーツのパフォーマンスは上がるのです。スポーツの後も、しばらく血圧は高くなっています。
カラダを守るために、日々、必要に応じて血圧は上がるのです。
生活習慣病の一環として、血管に負担をかけないようにすることも大切ですが、なんでもかんでも血圧が高いから慌てて下げることも危険なことなんです。
一般的に言われている高血圧症の症状とは?
高血圧症は、別名「サイレント・キラー」と呼ばれているのはご存知ですか?これは、症状が表れにくく、自覚を感じないまま病が悪化し、心筋梗塞など突然、死に至る場合があるからと言われています。
代表的な症状として・・・
- 頭痛・めまい
- 耳鳴り
- 肩こり
- しびれ
- 呼吸困難
- 動機
- むくみ
などです。
高血圧でこれからどうしようと悩むあなたは、血圧が高くなると、頭痛やめまい・耳鳴り・脳の出血が怖いと不安がよぎるかもしれません。
脳に血液が不足すると脳は、「もっと血圧を上げて血液をよこせ!」と指令を出すのです。内臓調整療法師会では、首の歪みにより、脳内の血流不足に注目しています。脳内に隈なく血液を行き渡らせるために、血圧を上げて血液を確保しようとしているのです。
~首の歪みにより、脳内で起こっていること~
- 脳が虚血(不足)による場合
- 脳の血液が出ていかないうっ血の場合
~首の歪みの原因~
- デスクワークなどにより、姿勢の乱れが原因
- 内臓体壁反射により、内臓の疲れによる原因
ここまでのポイント!
高血圧とは、血圧を高くすることで不足している場所に素早く血液を送るために起こっている。
脳は、特に血液が必要!
脳は、常に新鮮な血液を多量に必要としています。ほんの少しでも頭に虚血状態に陥ってしまうとカラダのマヒの原因となったり、様々な障害の原因となってしまします。「脳を守るために、血圧を上げて、あなたの大切な命を守ろう」としてくれていることを忘れないでください。
- 高血圧で頭痛・めまい・脳の出血が起こっているのではなく、
- 頭痛やめまい・脳の出血を改善しようとして、血圧を上げている。
「肝臓と腎臓を制する者は、血圧を制する?」
血液をカラダ全体に送り出す役目は心臓です。血圧というと心臓を思い浮かべるかもしれません。しかし、カラダ全体の血液の量などをコントロールしているのは、肝臓や腎臓であることを知っている人はあまりいません。肝臓と腎臓と脳の血流には密接な関係があります。
脳の血流不足を解消して、高血圧を抑える5つの対処法とは?
対処法その1:肝臓の疲労を解消しておく。
レバーなどを食べたことがある人は、イメージしやすいと思いますが、肝臓はカラダ最大の「血液の塊」と言っていいほど、血管が通っている臓器なのです。この最大に血管が張り巡らされた肝臓がうっ血していたり、多くの血液が消費されると全身の血液の配分が乱されてしまいます。
肝臓は、怒りやストレスをため込みやすい臓器でもあります。ストレスがたまると脳内のエネルギーが疲労し、ますます血液を必要としてしまします。脳の疲労解消とカラダ全体の血液を確保するために、肝臓のうっ血を解消しておく必要があります。
- お酒を控えて、糖質制限も行いましょう。糖質制限ダイエット~どうせ頑張るのなら美容と健康にも有効な6つの注意事項とは?
- 精神的にも肉体的にも疲労をためこまない。肝臓は疲労物質の解消に日々大忙しです。
- 定期的に内臓調整療法の肝臓舞活(かんぞうぶかつ)を受けて、肝臓のうっ血を解消しておきましょう。
- クスリの飲み過ぎは、解毒により肝臓の疲労に。主治医と相談しながら、一緒にクスリに頼らないカラダづくりをココロがけましょう。
肝臓のうっ血が解消されれば、足りなかった脳への血液も元に戻り、 一時的に高くなった血圧も下がっていくでしょう。
対処法その2:腎臓の疲労を解消する。
腎臓は、尿を作り出すという役割の他に、血液のろ過装置として、血液の水分のコントロールをしています。血液やカラダの水分コントロールを腎臓がしてくれているのです。日頃、運動不足や代謝不良により、汗として皮膚から毒素が出せない日々が続けば、尿としてしか毒素を出しにくくなってしまえば、それだけ腎臓の疲労が高まってしまいます。
- 適度な運動で、汗をかきやすい体質をつくる。ウォーキングなどで、汗をかこうと思ったあなたへ 歩き方が悪いとかえってカラダの害になってしまう恐れもあるので、歩き方については、踵(かかと)からつく歩き方は本当に正しいの? 正しいと言われてきた今までの歩き方4つを疑ってみました。をご覧ください。サウナや水風呂は風邪を引いたとき、効果があるの?~入る前に読んでおきたい6つのこと~
サウナで強制的に汗をかくのは、ミネラル不足や体力の消耗が激しいので注意してください。 - 水分不足、ミネラル不足に注意する。精製された塩分は控え、天然のミネラルたっぷりな塩に切り替える。
対処法その3:心臓の負担を解消する。
ポンプのような機能を活かして、心臓は絶えず、カラダ全体に血液を送り続けています。 心臓のポンプ昨日は、全身に血液を送り出すことはできても、カラダから血液を吸い上げる機能はほとんどありません。 心臓へと戻す機能は、筋肉にあるのです。 特に足の筋肉は心臓から遠い足先の血液を戻すのに負担は大きい。
- 足の筋肉:ふくらはぎの状態をよくしておく。『長生きしたけりゃ、ふくらはぎをもみなさい』という本がベストセラーになるほど、ふくらはぎの状態はとても大切です。理想は、ふくらはぎが、つきたてのお餅のような感触!
- 喫煙している人は、禁煙する。喫煙は、肺の負担だけではく、心臓の負担にも影響は大きいですよ。
対処法その4:胃腸の調整を整えておく。
食べ過ぎにより、胃が拡張しているのが、慢性的になると横隔膜が上に押し上げてしまします。逆流性食道炎の原因にもなったり、肩こりの原因にもなったりします。
そして、胃の拡張により、横隔膜が押し上げられると心臓や肺の負担となってしまします。押しつぶされた心臓や肺は健全な酸素を取り入れたり、二酸化炭素を排出したりできなくなってしまします。
- 満腹になるまで食べないようにする。腹八分目・食が豊かな現代社会では、できれば腹六分目を目指したいものです。
- 朝食をぬく。空腹時間を作ることで、内臓を休める時間も確保しましょう。
対処法その5:首:頸椎(けいつい)の歪みを整えておく。
首を通る椎骨動脈(ついこつどうみゃく)は、首の骨にあわせて、数珠つなぎのように通っています。首の変位は、脳に送るための動脈、椎骨動脈の流れに大きく影響を及ぼすのです。
- 首の調整をしておく。首の調整は、自己流は大変危険を伴います。調整は専門家に任せましょう。
- 脇を揉みほぐす。脇の下の筋肉が硬くなると寝違えを起こしやすく、首の負担は大きくなります。脇の下の筋肉をやわらかくすることで、首の姿勢を日頃から整えておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
「高血圧だ!早く血圧下げなくっちゃ」と言ってすぐにクスリに頼ってしまうと症状が治まったかのように思われるでしょう。
どうして、血圧が上がるのか?
カラダの声を聞きながら、治そうとするあなたのカラダを信じることも必要かもしれませんね。
あなたのカラダの状態に合わせて、自律神経は、あなたの考えや認識を超えて、血圧を高くしたり低くしたりしてくれています。そのときのあなたの状態に一番相応しいカラダの機能を高めようとしてくれていることを忘れないようにしたいものです。
「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎの筋肉の状態をよくしておきましょう。
カラダの中の血液が循環するシステムをもとの状態に戻せば、高血圧(無理やりカラダに流す力)にしなくてもすむのです。
クスリを必要以上に頼ることなく、カラダ本来の健康状態を取り戻しながら、あなたの毎日の快適な生活にお役に立てたら嬉しいです。
年齢を重ねるごとに体の基礎代謝も変化し、機能低下していく。
血液を流す力が衰える年齢と共に、血圧を上げてカラダを守ろうとするのは、自然。
- 最高血圧(収縮期血圧)・・・140mmHg以下
- 最低血圧(拡張期血圧)・・・90mmHg以下
年齢に関係なく、誰もが同じ数値が正常値とする流れは、不自然だと思うのは、ワタシだけでしょうか?