狭心症(きょうしんしょう)と 心筋梗塞(しんきんこうそく)の違い、ご存知ですか?
狭心症も心筋梗塞も突然発症し、場合によっては死に至る怖い心臓の病気です。
血圧が高めの方やコレステロールが気になるあなたへ
不安になって検索しても、専門用語が多くて、何が狭心症で、何が心筋梗塞か分かりにくくありませんか?
ここでは、狭心症と心筋梗塞の違いを理解しておきましょう。内臓調整療法師として、この二つの違いをまとめてみました。
狭心症と心筋梗塞の違いとは?
狭心症も、心筋梗塞も、虚血性心疾患(きょけつせい しんしっかん)
要は、どちらも血液が届かない(もしくは届いていない)ことによる心臓の病気!
・・・全身へ血液を送るポンプの役割をしている心臓。
心臓の動力・・・心臓の筋肉・・・心筋(しんきん)
心筋が、正常に働くためには、常に血液によって、必要な酸素や栄養が届いている必要があります。
心筋へ血液を運ぶための主な動脈が、冠動脈(かんどうみゃく)です。
この冠動脈が、狭くなって血流が悪くなる・胸の痛みや胸の圧迫を感じる段階をが狭心症といいます。
では、狭心症から順番にみていきましょう。
狭心症とは?
血管が狭くなることで起こる様々な障害・・・狭心症。
《血管が狭くなる原因》
- 一時的に痙攣(けいれん)によって狭くなる場合。
- 血管の内側に、かさぶた(コレステロールを含む)がたまって狭くなる場合。
この冠動脈が狭くなることで、血流不足により、傾向として、痛みは、数分から10分程度。長くても30分以内。
血管の詰まり具合によって、心筋梗塞へと発展する狭心症もあれば、心筋梗塞には至らず慢性になる狭心症もあります。
慢性化した狭心症は、自覚症状で気づくよりも、健康診断や別の検査で発見されることが多いようです。
血管は狭くなって辛い症状はあるのもの、心筋の細胞が死んでいない状態が狭心症です。
狭心症の場合は、心筋の細胞がまだ死んでおらず、回復する可能性が高いのです。
一方、心筋梗塞は、赤信号!
心筋梗塞とは?
血液の流れば悪い状態が、長く続くとどうなると思いますか?
必要な酸素や栄養が届かない心筋の細胞は、死んでしまいます。この死んでしまった状態を壊死(えし)といいます。
黄色信号の血管が狭くなった状態に加えて、血栓(けっせん)などで、冠動脈が完全に塞(ふさ)がれた状態が赤信号なのです。
心筋が部分的もしくは、全体的に壊死した状態を心筋梗塞と言います。
「胸の痛み」や「押しつけられるような圧迫感や締めつけ感」が、心筋筋梗塞になると30分以上続くと言われています。
狭心症の場合は、心筋の回復の見込みがありますが、心筋梗塞となると心筋は死んでしまっているので、回復はしない。
これが、狭心症は黄色信号、心筋梗塞は赤信号と言われる理由です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後まで目を通して下さり、ありがとうございます。
狭心症や心筋梗塞の症状は、「胸の痛み」や「強い胸の圧迫感」が有名ですが、あごや歯が痛いと訴える場合もあります。
内臓調整療法師会では、肩や首、背中に痛みがでたりする場合にも着目しています。
特に、「夜中、足がつりやすい」という方は、日頃からふくらはぎのケアもしておきましょう。
詳しくは、内臓体壁反射(ないぞうたいへき反射)とは?も併せてご覧ください。
FPの立場で補足すると・・・
狭心症と心筋梗塞の違いを知らずに保険に入った場合。
保険会社や保険の種類によって、のちのち保険金を受け取れないというケースもあります。ここで、しっかり狭心症と心筋梗塞の違いを理解してください。
保険の話は、心筋梗塞と狭心症など。「持病があっても入れる保険」を探す前に、知っておきたいこととは?をご覧ください。FPとして事前に知っておきたいことまとめてあります。