先日、ご紹介で腰痛がひどくて辛いという方が、おもてなしルームにいらっしゃいました。
毎晩、晩酌しているのですが、ここ数週間で〈急にお酒が弱くなった〉ように感じられたそうです。〈腰痛と肝臓の意外な関係〉そして〈ギックリ腰が原因で整体という業界に入った〉ことをお知らせすると、とてもビックリされていました。
今夜は「お酒なしでもぐっすり眠れるようにしましょうね」という想いをこめて、おもてなし。
お酒を飲む量を適量に抑えるということは大切ですが、毎日飲み続けるという習慣が特によくないようです。
アルコールで肝臓を疲れさせないためには、48時間お酒を控えることも大切です。
適量には個人差があり、同じ人であってもその日の状態によって酔い具合が異なるため、一概にいうことはできません。厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールにして約20g程度であるとされています。
引用:サッポロビール株式会社
お酒だけじゃない~肝臓の機能低下をいち早く気づくためには?~
肝機能低下に伴う症状とは?
肝臓は「沈黙の臓器」と言われるように、多少の機能低下をしていても、症状が現れにくい。そこで、肝臓の機能が低下しているときに現れやすい症状をまとめてみました。
- ぽっこりお腹が気になりませんか?
- 見知らぬアザができていませんか?
- 目の白い部分や皮膚が黄色くなってきていませんか?
- 男性でも胸が膨らみ女性のような形になっていませんか?
- 足がむくみませんか?足がだるくありませんか?
- 頻繁(ひんぱん)に、足がつることはありませんか?
- 手足が冷えませんか?
- 下腹部が冷えませんか?
- 爪に縦の線ができていませんか?
- 尿の色が濃くありませんか?
- 以前よりも血管が浮き出ててきているように感じられませんか?
- 急に食欲がなくなった?
- 胃がもたれやすくなったりしていませんか?
- お腹の上の方が痛くなったり、圧迫感はありませんか?
- 肝臓のあたりのお腹や背中が盛り上がったようになっていませんか?
- 次の日もお酒が残りやすくなっていませんか?
- 「寝ても寝ても、疲れがとれない」ことはありませんか?
- 怒りっぽくなっていませんか?
- 急に体重が増えたりしていませんか?
- 手のひらが赤くなっていませんか?
- 右肩や首のこり・性化していませんか?
- 腰痛が慢性化していませんか?
- 右の肩甲骨の内側が張っていませんか?
上の23個の症状のうち、あてはまることが多ければ多いほど、肝臓の機能が低下しているかもしれません。
肝臓は、自己回復能力があるので、早めであれば生活習慣を見直すなどして、回復に向かいますが、肝臓の機能を低下するような生活を続けていると肝硬変や肝臓がんなど本来の機能を満たせないばかりか、日常生活にも影響が大きくなるでしょう。
注意をすれば気づく肝硬変の症状とは?
肝臓の機能が低下すると出てくる症状と重なる部分はありますが、下の図も参考にしてみてください。
肝臓の機能が低下すると体がだるい、疲れやすい、食欲がないなどの全身症状のほかに下図のような症状が出てきます。
引用:大塚製薬
まとめ
肝臓は、肝心(肝腎)という言葉にもるように生きていく上での肝(きも)なのです。胃や腸の機能が低下している方は、胃や腸の機能低下前に、肝臓の機能が低下している場合が多いものです。
肝臓の機能の低下をさせない生活習慣を心がけ、生活の質を向上していきましょう。
肝臓の機能を低下させない生活習慣とは?
- 腹八分目を心がける。今は食べ物の誘惑の多い時代。腹六分目を心がけるのもいいでしょう。
- 糖質・脂質・乳製品を控えめにして、和食を心がけましょう。
- 就寝前できるだけ、2時間は食事を空ける。朝食を抜いたりして肝臓だけでなく、胃や腸も休ませましょう。
- 安易に薬やサプリメントに頼らない。薬といえども、肝臓は解毒で疲れてしまいます。
- 休肝日は、週二日以上
- 疲れをため込まない。
肝臓は、疲労物質を一生懸命消そうとして頑張っています。
耳の痛い話ばかりですが、生活習慣に近道はなし。肝臓の機能を低下させない生活習慣については、まとまり次第、投稿していきます。