アレルギー性疾患や自己免疫疾患と糖質コルチコイドとの関係とは?

ぜんそく・アトピー性皮膚炎・花粉症・関節リウマチ・潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)といったアレルギー性疾患や自己免疫疾患は、副腎皮質ホルモンのひとつである糖質コルチコイドが不足しているからとだ言われているのは、ご存知ですか?

 

あなた
糖質コルチコイドって? 
 

魚画伯
糖質コルチコイドと言われても耳慣れない人も多いですよね。 
 

糖質コルチコイドとは、腎臓の上に位置する副腎(ふくじん)から出されるホルモンです。長引くカラダの不調や症状に大きく関係しています。糖質コルチコイドについて理解を深めることで、あなたの悩み解決のひとつとしてお役に立てたら嬉しいです。

 

糖質コルチコイドとは?

副腎(ふくじん)から分泌(ぶんぴつ)されるホルモンのことです。

私たちがある一定のストレスを受けると、大脳辺縁系というところから視床下部(ししょうかぶ)、そして脳下垂体(のうかすいたい)に情報が伝わります。

すると脳下垂体から、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)という物質が分泌されます。 そして、このACTHの刺激を受けて、副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)が分泌される、という流れです。

 

糖質コルチコイドの働きとは?

では、糖質コルチコイドの働きはどのようなものでしょうか?

おもに3つあります。

①エネルギーをつくる ストレスに対抗するためには、エネルギーが必要です。そのため、タンパク質を分解して、ブドウ糖を合成してエネルギーをつくりだすのが糖質コルチコイドの役割です。
②炎症を抑える 体に炎症が広がり、熱やかゆみを持ったりするとストレスと十分に対抗できなくなります。ですから、糖質コルチコイドの2番目の役割は、炎症を鎮めることなのです。同時に、白血球の活性や炎症部位への侵入を抑える、つまり、免疫の働きを抑える役割も果たします。
③集中力を高める糖質コルチコイドは、直接脳に働きかけ、集中力を高める働きをします。

 

この3つが、糖質コルチコイドの働きです。

糖質コルチコイドがないと、私たちは少しのストレスでも ショック死してしまうと言われています。

つまり、アトピー性皮膚炎やぜん息を抑える働きをするのが、副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)です。

非常に大切なホルモンなんですね。

ステロイド剤も、糖質コルチコイドの働きを外から入れ込むことで 抗炎症作用などの治療効果をねらったものです。

副腎皮質ホルモンが過剰になると?

ただ、これが、常に、多量にあったらどうなるでしょう?

・体の皮膚や筋肉のタンパク質が分解され続けたら?
・免疫の働きが、抑制され続けたら?

そうです。

糖質コルチコイドの働きそのものが、副作用となって 私たちの体に害をおよぼすことになります。強いストレスがかかり続けるとこうした状態になります。これは、ステロイド剤の長期使用も同じです。

ホルモンは、必要な時に分泌され、 体の中で自然にバランスがとられていることが必要なのです。

副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)の弊害

ストレスやステロイド剤の長期使用で副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)の過剰状態が続いたときの反作用は 以下のようなものです。

①皮膚からの感染症糖質コルチコイドは、タンパク質を分解する働きをしますので皮膚の細胞の結合が弱くなります。その結果、皮膚からの有害菌の感染が容易に起こるようになります。(皮膚 自体も、うすくなります。)
②免疫力の低下糖質コルチコイドは、免疫力を抑制します。つまり、糖質コルチコイドの過剰は、私たちの体を守る大切な「白血球防衛軍=免疫」を弱めるのです。この状態が続けば、ガンなどの重大な病気を抑えることができなくなります。また、炎症部位への白血球の侵入を抑えますので やはり、炎症部位からの有害菌侵入を受けやすくなります。
そして、糖質コルチコイドのタンパク質の分解作用で胸腺が小さくなってしまいます。胸腺は、「白血球防衛軍=免疫」の大切な訓練基地ですので この機能低下で、免疫が正常に働かなくなります。
そして、胃の粘膜を弱らせて胃潰瘍を起こしたり、動脈硬化や心筋梗塞なども起こりやすくなります。

糖質コルチコイドの過剰は、私たちの体に、非常に大きな弊害をもたらすのです。

糖質コルチコイド過剰の弊害

 

・皮膚からの感染症  ・免疫システム弱体化による、ガンなど重大病の発症

・胃潰瘍  ・心筋梗塞  ・歯槽膿漏  ・脳梗塞  ・筋肉や骨が弱くなる

・皮膚に張りがなくなる(薄くなる) など

これは、ステロイド剤の長期使用の場合の副作用とも一致します。

ステロイド剤は、短期で使う場合は、弊害も少なく、効果も高いのですが かんたんに長期化してしまう、ステロイド依存症=中毒を起こしやすいということも念頭に入れて、短期だけ使うようにして下さい。(症状が軽い場合は、初めから使う必要はありません。)

(また、長期間ステロイド剤を使っていた場合、急に一切やめるという極端な脱ステロイドを行うと、深刻な反動作用起こす場合があります。なるべく、食事療法や生活改善、そして、ステロイドを減らす・弱くするなどで、腸の状態の改善をはかり、副腎機能を少しづつ回復させるなど 準備を経てから脱ステロイドに移るほうが反動期間も短く、症状も軽くすみます。)

引用:アトピー性皮膚炎・喘息・花粉症の原因と食事改善.net

 

服用による副腎皮質ホルモンと自分のカラダの中で自然に作られる副腎皮皮質ホルモンの違い

内臓調整療法師会では、服用による副腎皮質ホルモン(ステイロイド剤)と自分のカラダの中で自然に副腎皮質ホルモンでは、副作用の違いに大きく差が出ると注目しています。色々な諸説があり、治療は難しく、アレルギー・アトピーについては、特に食事に気をつけなければならない。食事の指導については、主治医の先生と相談されながら、専門機関を当たられたい。

自分のカラダで作られる糖質コルチコイドは、生体が危険な状態の時によく分泌されるホルモンであることを知っておく必要がある。例えば、重症外傷・腹壁切開・電気ショック療法・低酸素症・酸素欠乏症・発熱物質・急性低血糖症・ヒスタミンの注入・出血のようなストレスによって影響される。自律神経のバランスを整えながら、自分で分泌されるカラダの働きを活用し、日常生活に取り入れる事(保冷剤療法)で体質の改善に貢献できれば幸いである。

運動不足は、副腎の機能低下につながると言われている。

日頃からよく歩いて、ますます素敵な人生でありますように。

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