舌が白いと不健康そうに見えてしまいますよね。
「なんだか口が臭いそう」って思われるのは、かなりのイメージダウン!
毎日、「舌の掃除をしているのに、白い苔(こけ)のようなものがたまってしまう」と悩んでいませんか?
- 「〈白いねばねば〉が舌の上にたまっているから、ちょっと疲れがたまっているかも・・・」
- 「舌の表面も荒れていて、最近食欲もあまりないから、胃も疲れているかな?」
と自分の経験則から、「疲れてくると舌が荒れてくる」となんとなく気づいていらっしゃるかもしれません。
あなたの気づいているとおり!~舌は健康のバロメーター!~なのです。
実は昔から「舌は内臓を映し出す鏡」と言われています。
舌の色や形によってカラダの中が、今どのような状態なのかを教えてくれます。
毎日、舌の色や形をチェックすることで、カラダの微妙な変化にいち早く気づき、免疫力を高める生活習慣に役立ててください。
白いだけじゃない?舌の色や形のチェックの仕方とは?
舌と舌苔(ぜったい)の状態から分かること
あなたが毎朝、舌の掃除として一生懸命とろうとしているものは、舌苔(ぜったい)と言います。
通常白っぽいもので、唾液(だえき)の影響をうけて常に変化しています。
唾液の状態・質によって、白っぽかったり、赤っぽかったりします。
唾液(だえき)の状態・質は、自律神経の影響をうけています。内臓の状態に唾液の状態・質も変わってくることで、舌苔(ぜったい)の色や量も変化します。そんなカラダの状態によって舌苔も様変わりするので、舌だけではく、舌苔も健康のバロメーターなのです。
舌の状態だけでなく、舌苔の色や量、そして変化した臭いによって、カラダがどんな状態かが分かるのです。それでは、一緒に見分け方のポイントを見ていきましょう。
舌のむくみ・舌苔が厚くなる
胃や腸などに消化されていない食べ物や余分な水分がたまってくると、舌の表面にぶ厚く舌苔があらわれます。そして、舌自体も全体的に大きく膨らんだ形になってしまいます。
舌の横に歯型がつく
舌のむくみが強くなると歯にあたるまで大きく膨らむことで、舌に歯型がつきやすくなるんです。
舌やカラダのむくみは低血圧にも注意してくださいね。長引く疲れは、低血圧を伴うことが多い。
舌の水分不足・舌苔が少ない
舌が乾燥していて、舌苔があまり出ないと舌の真ん中や横にひび割れが出やすくなります。このようなひび割れ・乾燥タイプの方の舌は細く痩せていたり、舌の先が、とがったような形が多いです。
舌の色や舌苔(ぜったい)から分かること
舌の色は大きく分けて、ピンク・濃い赤・白の3つに分けられます。
理想はピンク色の舌
健康的な人は、きれいなピンク色で、舌がふっくらしています。
舌がピンク色のあなたは、引き続きあなたの素敵な舌とともに、美容と健康がますます続きますように。
濃い赤の舌が教えてくれるカラダのサインとは?
カラダから熱を発散しにくい状態を教えてくれています。
胃炎や胃潰瘍など、消化器系に炎症を伴っているかも知れないとサインです。
口内炎ができやすくなっていませんか?
のぼせたり、顔やカラダがほてったような感覚をするようでしたら、カラダが熱を発散しにくく、解毒しにい状態です。
「のどがかわく」と自覚したときは、かなりカラダの脱水状態が続いています。舌が濃い赤色のあなたは、早め、早めの水分補給しながら、カラダから余った熱や毒素を出せるようにしておきましょう。
日頃からストレッチなどをして、汗のかきやすい体質改善を心がけてください。
白い舌が教えてくれるカラダのサインとは?
舌がしろっぽくなっているあなたは、日頃から水分を取り過ぎていませんか?
手や足・顔などむくみはありませんか?内臓の冷え、貧血、便秘・下痢ぎみの傾向の方に多く見られます。精白されたお砂糖のとりすぎにも注意してください。顔のむくみが気になる方は、顔を小さく見せるために内臓調整のプロが教えるむくみの原因2つと解消法11選をご覧ください。
熱中対策として、水分をとることも大切ですが、舌の白いあなたは、水分のとりすぎによって、カラダがバテやすいかもしれません。
水をためこむことで、カラダが慢性的に冷えないように気をつけましょう。冷え対策のポイント 自覚症状がない冷え性に気づくには?
「誰もが水をたくさん飲むことが、美容にもダイエットにもいい」という訳ではありません。
食事中に水をがぶ飲みする人を見かけますが、胃酸が薄まってしまい消化不良を起こしやすいので、舌の白いあなたは飲み過ぎに気をつけてください。胃下垂(いかすい)にもご用心!
改めて舌苔(ぜったい)とは?
舌苔は、内臓のバロメーター胃の粘膜(ねんまく)の状態がよくなかったりすると舌の上にたまりやすくなります。
舌苔を掃除した方がいい理由は、寝ている間、カラダの中に蓄積された水銀などの重金属を吐き出すために舌の上に毒素がたまっている場合があります。たまりすぎた舌苔、色の変化した舌苔はティースプーンなどで丁寧にかき出し、舌のお掃除をすることが大切です。
口臭の原因にもなりますので、大人のマナーとしても舌のお掃除は心がけたいものです。口臭が気になってゲップが伴う人は、肩こりとゲップの意外な関係とは? 日常的にゲップが出やすい人は注目!もご覧ください。
舌苔のとり過ぎにご注意!
舌苔にも大切な役割があります。それは、舌の表面を覆うことで、舌の保湿をしたり、舌の上の大切な細胞を守る働きがあります。毎朝、専用の舌磨きで一生懸命取り除こうとしている人もいますが、掃除のしすぎも注意が必要です。歯を磨くついでに、歯ブラシで舌をごしごし磨くようなことは、舌の粘膜を傷つけてしまいますので、舌のお掃除は、丁寧にを心がけてください。
舌苔の異常の原因
胃の粘膜の異常だけではく、他にも舌苔が増え過ぎたり、色の変化の原因があります。
口が渇いている。
唾液(だえき)があまり出ていなかったり、口呼吸が癖になったりしていると口の乾燥から舌を守ろうとして舌苔がたまりやすくなります。
日頃から、食事中はよく噛むようにし、唾液をよく出せるようにしておきましょう。口呼吸が癖になっている人は、免疫力を高めるためにも、口から息を長くゆっくり吐きだし、鼻から吸う癖をつけましょう。
その他、歯の磨き残しによる食べカス、喫煙・ストレス(緊張)・薬の副作用による場合もあります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、舌の色が白くなる理由や舌の苔(こけ)のようなものの正体がわかりましたよね。
舌の色は、きれいなピンク・濃い赤・白の他に、黄色や黒というのもあります。黄色は感染症、黒は重要な病気がひそんでいる場合があります。舌が黄色や黒の人は、早めにお医者さんに相談してください。
舌の色や状態をチェックすることで、
- カラダの水分が不足しているのか?
- カラダの水分が余っているのか?
を知ることで、日頃から上手に水分コントロールをしたいものですよね。
一日の中でも舌の色や状態は変化しやすいので、免疫力を高めるための生活習慣として、毎朝、健康のバロメーターである舌のチェックをしましょう。あなたの毎日の健康に貢献できる情報であったら嬉しいです。