60歳以上の方であれば、そろそろ事業承継しなければと思っているのではないでしょうか?
長男が自分の事業を引き継いでくれると思っても、「親の心、子知らず」ではありませんが、親族に事業承継する以外のパターンも視野にいれておかなければならないかもしれません。
事業承継には、3つのパターンがあります。
親族に承継する・役員や従業員に承継する・M&A
それぞれにメリットデメリットがあります。大枠をまとめておきましたので、御社にとってどのパターンが相応しいのか?
少しでも参考にして頂けましたら幸いです。
親族に承継する
メリット
従業員や取引先などの関係者から受け入れやすい。
先代の経営理念や経営ノウハウを予め教育する時間がある。
役員や従業員へ承継
メリット
経営の一貫性、統率が維持できやすい。
経営理念や事業の進め方を理解してくれている。
デメリット
個人の債務保証が重荷になりやすい。
外部からの場合、他の従業員や取引先などと円滑に引き継ぐことができない可能性
M&A
メリット
従業員の雇用が確保されやすい。
取引先に迷惑をかけにくい。
デメリット
会社の買い手がなかなか見つからない場合がある。
経営の方向性が大きく変わり、従業員や取引先が離れていく場合がある。
最後に・・・
自分の子供がいるからといって、必ずしも事業を承継してくれるとは限りません。後継者にするためには、人望もあり、経営能力が備わった人でないと安心して任せることはできませんよね。
将来の発展のためには、慎重にならざるを得ません。それぞれメリット・デメリットを考えながら、円滑な事業承継ができますように。