健康診断の結果で「要再検査」や「要精密検査」になったことありますか?
「再検査を受けて、何か大きな病気が見つかったらどうしよう?」って不安になる気持ちはよく分かります。しかし、再検査となったら必ずしも病気があると慌てるのは、いささか早計です。
健康診断の結果には
- 「異常なし」
- 「有所見健康」
- 「要再検査」
- 「要精密検査」
- 「要治療」
などがあり、段階によってひとつひとつに、ちゃんと意味があるのです。
※医療機関によって、若干 表記の違いあり。
そこで健康診断の結果に書かれているこれらの難しい専門用語をわかりやすく説明します。
健康診断の結果とは?
「異常なし」
今回の検査の範囲では、健康上の異常は認められない状態。
「有所見健康」
すでに、治っている・治療は必要ない場所がありますが、日常生活を送る上で、支障がない状態。
今回は、特に心配ない状態。
「要経過観察」
基準値から外れた数値・結果があるが、再検査が必要までは至らない状態。
医師や看護師などからアドバイスをうけながら様子をみましょう。健康診断を受ける医療機関によっては、1年後や半年後など、次に検査を受けるべき時期が書かれている場合があります。
「要再検査」
今回の結果が、検査前の一時的な食事や運動、寝不足などによるものなのか?確認が必要な状態。
時間帯や状況を変えて、もう一度検査が必要。再検査を受けるべき時期は、検査の結果の程度や病歴などによって異なります。医療機関の指示に従いましょう。
「要精密検査」
今後、治療が必要かどうか調べなければならない状態。
要再検査は、《一時的なものかどうか「疑わしき」は確認した方がいい》というレベルに対して、要精密検査は、治療が必要かどうか判断をするために、より詳しい検査が必要です。要再検査同様、再精密検査を受けるべき時期は、検査の結果の程度や病歴などによって異なります。医療機関の指示に従いましょう。
「要治療」
治療が必要と判断された状態。
要治療、つまり治療が必要と判断されているので、医療機関の指示に従って、治療を開始しましょう。すでに治療中の人も「要治療」と書かれる場合もあります。
まとめ
いかがでしたか?
健康診断の結果、今回「異常なし」と判断されても、今後の結果は、生活習慣により変化する可能性は充分あります。一回の健康診断だけで、自己判断せず、毎年の健康診断の結果の推移をみることも大切です。
健康診断だけで、あらゆる病気や体調不良が見つかる訳ではありません。
日頃から体調の変化やカラダの姿勢(内臓体壁反射)に注意しながら、気になることがあれば、医師や専門家の相談を仰ぎましょう。
「自分だけは、大丈夫」そういう気持ちは、大切です。しかし、要再検査や要精密検査という結果が出た以上、なんらかの異常があることは確かです。安易に放置しないようにしましょう。そして、健康診断の段階を知ることで、必要以上に恐れないことも大切です。