長引く疲労やストレスの原因は副腎(ふくじん)。内臓を知ることで見えてくる効果的な対策とは?

原因不明の疲労やストレスはつらいものです。

「カラダがだるおも~」なんてCMもあるくらいですから、現代人にとってはもう当たり前の症状なのでしょう。

でも、あなたは原因もわからずに薬に頼ってばかりいませんか?

内臓調整療法師として、長引くカラダの疲れやココロのつらさは、副腎(ふくじん)の機能低下によるものとして原因を明確化しています。

あまり聞きなれない「副腎」という臓器ですが、「疲れとの関係」と「7つの対処法」を詳しく説明していきます。

そこでまず、あなたの症状をチェックしてみましょう。

  • 「最近、朝が起きられないし、疲れがまったくとれずに長引く」
  • 「もしかしたら、うつなのかと思ってしまうほどマイナス思考になってしまう」
  • 「何をしても、カラダが冷えてしょうがない」
  • 「ストレスがたまって最近イライラしやくすなった」
  • 「ストレスでつい甘いものが欲しくて仕方がなくなる」
  • 「集中力がなくなってきた」
  • 「記憶力が低下してきた」

もし、これらの症状に当てはまるのなら、あなたの悩みの解決に役立つはずです。

長引く疲労や気力の低下は、副腎が疲れているから?

そももそ副腎(ふくじん)とは?

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副腎は直径約4~5㎝の大きさで、重さは5グラム程度と小さい臓器です。二つの腎臓の上にそれぞれ位置しています。

主にホルモンを製造・分泌(ぶんぴつ)している。体内では脳の下垂体(かすいたい)や甲状腺(こうじょうせん)、膵臓(すいぞう)などもホルモンを分泌しているが、副腎は日常生活を送るために欠かせないホルモンを出すことで、様々なストレスに対処しています。

小さな臓器ですが、「副腎が寿命を決める」と言われるほど生命活動に不可欠な働きをしています。

副腎が機能低下しているときに現れやすい症状とは?

もう少し、項目に分けて詳しくみていきましょう。

カラダ全体の疲れ

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  • 疲労感。
  • 体力が著しく落ちていると感じている。
  • カラダがとにかくだるくてしょうがない。
  • 朝起きることがとてもつらい。(肉体的に)
  • 風邪をひきやすい。
  • いつも体調が悪く感じる。
  • めまいをしやすくなる。
  • 急に経ったとき、目の前が真っ白になったり、真黒になったりする。
  • 背中や腰が痛くなる。
  • 関節が痛くなる。
  • むくみが出やすくなる。
    足の裏がむくみやすくなるのは、副腎の異常により毒素の処理ができなくなっているために起こる。
  • 顔や首、腕などにシミが出やすくなった。
  • アキレス腱の付着部が痛くなりやすい。
  • 冷え性になる。
  • 生理の前の症状がひどくなる。
  • 免疫が過剰に反応する。アレルギー症状が出やすい。(アトピー・喘息(ぜんそく)・花粉症・潰瘍性大腸炎・リウマチなど)
  • 化学物質に対して過敏になる。
  • 高血圧・低血圧
  • 低血糖
  • 体重が、急に増えた・減った。
    肥満や更年期の女性は左の副腎の故障によるものが多い。
  • 人差し指のつけ根がこわばる。
    こわばりを放っておくと副腎をさらに疲れさせ、吹き出物などが出やすくなる。
  • 目の下が腫れ(はれ)やすくなる。
  • トイレが近くなる。
  • 性欲が著しく低下した。
  • 動悸(どうき)がしやい。
  • 抜け毛。
    頭髪の濃い・薄いは副腎の影響を受ける。
  • 肌が乾燥しやすい。

ココロの疲れ

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  • 気力が湧いてこない。
    悲しみは、ヒスタミンの分泌が活発になり、瞳孔(どうこう)が閉じる。
  • 集中力が出ない。
  • カフェインをとらないと仕事の体制に入れない。
  • 記憶があいまいになる。
  • 論理的思考ができなくなる。
  • ぼ~っとしやくすなる。
  • 朝起きることがとてもつらい。(精神的に)
  • イライラしやすい。
    イライラは、副腎が興奮し、アドレナリンが過剰分泌され、脳が充血しやすくなる。
  • キレやすくなる。
  • 眠りにくい。
  • うつ病と診断されても、うつの薬が効きにくい。

食べ物の好みの変化

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副腎の疲労は、ホルモンのバランスが崩れることで、食の好みまで変えてしまいます。

  • 塩っ辛いものが好きになった。
  • コーヒー中毒。
  • 脂っぽいものが好きになった。
  • やたらと甘いものを欲しがる。

急に塩っ辛いものや、甘いものが好きになった人は、特に注意が必要です。コーヒーを飲まないとやる気が出ないという人もご注意!

 

いかがでしたか?

それぞればらばらのように思えたことが、意外と副腎の疲労からくる症状かもしれません。

こういうときは、特に自分自身をあまり責めないでください。

上記のことに心当たりがある項目が多ければ多いほど副腎が疲労している可能性が高くなります。

副腎を疲れやすくする原因とは?

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精神的ストレスや肉体的ストレスをためることで、副腎が疲労しやすくなる。そして副腎が疲労し、必要なホルモンを分泌(ぶんぴつ)しにくくなると、ストレスをためやすくなってしまうのです。いい人になろうとして頑張っている人ほど副腎が疲れやすくなります。

気を使いすぎたり、責任感が強く、すべてを完璧にしようとする人ほど陥りやすいワナに注意してください。

 

精神的ストレス

慢性的
  • 後悔・罪悪感
  • 不安・恐れ
  • 継続的な緊張
急性的
  • 大切な人との死別や別れ

肉体的ストレス

  • 過剰な労働や不規則な生活・睡眠不足
  • ウイルスや細菌による感染

食べ物などによるストレス

  • 精製された砂糖
  • 精製された漂白小麦の過剰摂取
  • アレルギーとなる原因物質など
  • 喫煙
  • アルコール
  • よく噛まない・早食いなど
  • カフェインの摂り過ぎ
  • 食品添加物の摂り過ぎ

薬の副作用

  • ステロイド剤や抗生物質など

「もしかしたら自分も副腎が疲れているのかな?」と思った方へ

お医者さんの間でも、慢性疲労症候群・副腎疲労症候群・起立性調整障害は、ストレスにより自律神経が乱れ、免疫力が低下して起こると言われていますが、どの診断を下すかは先生によってわかれてしまいそうです。

慢性疲労症候群、副腎疲労症候群、起立性調節障害などの根本原因は「自己治癒力の低下」だと私は考えています。自己治癒力とは本来私たちの身体の中に備わっている力で、具体的には「自律神経」「ホルモン」「免疫」という3つのシステムから成り立っています。これらのシステムが絶妙にバランスを取りながら私たちの自己治癒力を維持してくれているのです。
引用:小西統合医療内科

 

魚画伯
原因や診断がわからないからといって、放置してしまうことは、負のスパイラルにおちいり、症状が悪化してしまう可能性もあります。そこで、診断は専門医に任せるとして、ここではあまり診断名にこだわることなくお伝えしております。カラダはすべて繋がっている。だからこそ、お医者さんでの診断名にこだわり過ぎず、ストレスの原因を丁寧にひとつづつ取り除けるお手伝いができたら幸いです。

副腎の機能をアップするためには?~7つの解消法~

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副腎の機能をアップするためには、残念ながら近道はありません。「何か手っ取り早い解消方法はないの?」とご不満な声が聞こえてきそうですが・・・

副腎の機能をアップ、上げていく7つの解消法とは!

  1. 早寝早起き
  2. ストレスをためない。
  3. 精製されたお砂糖・タバコ・アルコール・カフェインの摂り過ぎをやめる。
  4. 薬に頼り過ぎない。
  5. 軽い運動やストレッチを心がける。
  6. 整体などで、カラダの歪みを解消しておく。
  7. ふくらはぎを日ごろからよく揉みほぐす。

どれも日々あなたの意志でコントロールできることばかりですが、継続は難しいことですよね。

早寝早起き

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カラダ全体の疲労がぬけないのなら、不規則な生活を見直すことが大切です。充分な休息や睡眠をとることを心がける。特に注意してほしいのは、寝る前のスマホを見ると画面からの青い光(ブルーライト)がよい済民を促すホルモンの分泌を妨げてしまいます。同じ時間を寝たとしても、質の悪い睡眠となっていまいますので、特に寝室にスマホを眺めながら眠りにつくという習慣の方は、注意して下さい。

ストレスをためない。

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自分で作り上げてきた「○○主義」を手放し、あるがまま、ありのままの自分になりましょう。もし下記の○○主義が当てはまるようでしたら、参考にしてみて下さい。

完璧主義を手放す。

「すべてが完璧でないと気がすまない」と自分を追い込むのはやめましょう。完璧を追い求めれば、自分だけでなく、相手もストレスになってしまします。自分のハードルを上げ過ぎて、他の人への完璧を押し付けるのもストレスとなります。

感情を抑え主義を手放す。

理性と感情を一致させる。理性ばかりでも、感情ばかりでも疲れます。感情の抑え過ぎによるリバウンドは怖いものです。理性をもって、自分の素直な感情を表現することも大切です。「本当はこう思っていたの」と相手に伝えるとき、思いやりを持てば、意外と解決は早かったりするものです。

利他主義を手放す。

相手のために自分が犠牲になればいいという考えは捨てましょう。相手の喜びは自分の喜び。相手が喜ぶために自分が犠牲になるというのは、長続きしません。利他主義で自分を追い込むことに慣れてしまうと定年など自分の役割を奪われたとき、ココロはもろくなってしまいます。相手を楽しませる・相手を喜ばせることを考えなら、自分でもわくわくできることを続けましょう。もしあなたが犠牲になっているとしたら、相手も劣等感を与えられ、相手にとってもストレスになってしまうでしょう。

理想主義を手放す。

理想を追い求めすぎて、現実離れした行動になってしまいます。理想とのギャップでストレスがたまり、日々のことがおろそかになってしまわないように理想主義を手放しましょう。幻想を追い求め、現実逃避は、ストレス解消とならず、むしろより一層ストレスをためてしまうものです。

悲観主義を手放す。

悲観主義、マイナス思考は、何をやってもストレスとなってしまいます。極度のプラス思考はマイナス思考を生んでしまいますので、プラス思考・マイナス思考に振り回されないあるがまま・ありのままの自分を愛することから始めてみましょう。

精製されたお砂糖・タバコ・アルコール・カフェインの摂り過ぎをやめる。

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アルコールやタバコの害については、ここでは割愛(かつあい)致します。副腎の疲労は、食の好みを大幅に変えていきます。精製されたお砂糖については、疲れたときは特に中毒性もあるので、食生活への意識が強く必要です。カフェインは、コーヒー以外にも多く含まれますので注意が必要です。エナジードリンク系につい走ってしまう方は、カフェインだけでなく、お砂糖の摂り過ぎにもご注意!

精製されたお砂糖・タバコ・アルコール・カフェインは体質や性格によって、「徐々に減らしていくほうが向いている人」と「スパッとやめるほうが向いている人」がいますので、自分との相性で選ぶといいでしょう。

薬やお医者さんに頼り過ぎない。

副作用のない薬はありません。お医者さんだって人間です。お医者さんに間違いがあるとは言いませんが、あなたの生活習慣をすべてみることは不可能でしょう。薬やお医者さんが治すのではなく、あなたのカラダを治すのはあなた自身の治癒力なのです。あなた自身がよくなろうと思わなければ、他の人が頑張っても解消はされないでしょう。

生活習慣を見直したり、考え方を変えて、少しずつ薬に頼らない方法を見つけていきましょう。

軽い運動やストレッチを心がける。

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筋肉が縮こまっているとココロもカラダも縮こまってしまいます。動かせる範囲を少しづつ広げながら、ゆっくりゆっくり伸ばしていきましょう。ストレッチを一日休むと三日前に戻ると言われています。これはスポーツの練習にも言えること。一週間に二日休んだら、一週間やっていないのと同じ。日ごろから毎日少しずつでもいいので、可動域(動かせる範囲)を広げておきましょう。毎日歩くだけでは可動域は狭くなるばかりです。

整体などで、カラダの歪みを解消しておく。

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自律神経のバランスを整え、カラダの姿勢も調整しておきましょう。

ふくらはぎを日ごろからよく揉みほぐす。

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ふくらはぎがはっていたり、血流が悪いと心臓の負担が多くかかってしまいます。内臓調整療法師会では、「弱った心臓機能を高めよう」と副腎が強心剤としてのホルモンをたくさん出すことで副腎も共倒れしやすいとしています。「足は第二の心臓」と言われるように、心臓の負担を減らすために、ふくらはぎをよく揉みほぐしておくことも大切です。

まとめ

おもてなしルームのシーサー

いかがでしたか?最後まで読んでくれてありがとうございます。

ありとあらゆる原因、症状が副腎の疲労と関係していることが理解できるかと存じます。いろいろな症状の原因をまとめさせて頂きました。副腎を疲れさせる原因をひとことで表現するならば、「ストレス」なのです。副腎は抵抗力をつけるために、様々なホルモンを分泌(ぶんぴつ)させてストレスに戦っているために疲れてしまうのです。副腎皮質ホルモンの分泌を自分のカラダでコントロールする「保冷剤療法」のやり方は、冷え性を改善する方法は冷やすこと!その逆転の発想とは?の中に掲載しております。

副腎の疲労が進むと・・・

  • 「人生に何も楽しいことがない」
  • 「人に逢いたくなくなる」
  • 「すべてがむなしく感じる」

など訴えるようになります。内臓を疲れさせるような食生活・生活習慣を見直しながら、ココロもカラダもリラックスできるお手伝いができたら嬉しいです。

副腎の疲労を伴う症状は、まだまだお医者さんの間でも浸透しておらず、他の病気と診断されてしまうケースも少なくはありません。総合的判断をしながら、ご自身でもカラダやココロにストレスをためすぎない生活習慣を心がけることが大切です。

追伸

「もしかしたら、副腎が疲労しているかも?」とご自身のカラダに問いかけることで、あなたの疲れや悩みの解消になれれば幸いです。他の診断によって、〈本来飲まなくてもいい薬の副作用〉で〈違う病気〉になってしまうようなことがないようにと今回の記事をまとめてみました。

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