先日、日曜日、
子供たちをお風呂に入っていた時の事・・・・
3人の子供たちが入る浴槽の中では、
寿司詰め状態。
お風呂のおもちゃの取り合いで、
貸して・・・・・貸さない・・・・・
でいつもの兄弟喧嘩がはじまった。
ここまでは、いつもの光景なのですが・・・・
貸してもらった真ん中の娘が、
「ありがとう」の言葉が出てこない。
いろいろな教育方針があるので、
あくまで小生の考え方なのですが、
大けがなどのリスクがある事以外は、
野放しなのですが、こと3つの事に関しては、
厳しく躾ているつもりな今日この頃です。
その3つとは・・・・・
いつでもどこでも、笑顔で、
「はい」「ありがとう」「ごめんなさい」の
3つを言える事
これだけに関して、小生はちょっとうるさい。
そんな中、さんざんお風呂のおもちゃを
とりっこした後、小生のこだわっている
「ありがとう」が口から口から出てこない。
「ありがとうって言った?」
そんなに黙っているのなら・・・・
「じゃあ、ありがとう10回言ってごらん」
だまったまま下に、うつむいている。
残り二人は、「ありがとう・・・ありがとう・・・」
と唱えはじめた。
「ありがとう」ってちゃんと10回言えるまで、
お風呂出ちゃダメだからね・・・・・
言わない娘に対して、親として脅しに入ってしまった
自分に、反省。
氣を取り直して・・・・・・
どうして、いつも素直に「ありがとう」って
言えないの?
あれだけ、他人との比較をせずに、
無条件の愛を子供たちと共に、成長していこう
と心がけているのに、子供を比較している
自分にますます反省。
首を横に振りながら、わんわん泣く娘。
この泣き方は、ちょっといつもと違う。
これだけ、ありがとうって言わない、
もしくは言えないのには、何か理由が
あるのか?いろいろ心の中で、検索してみた。
「ねえ、ユイ。
もしかして、自分で自分の事嫌い?」
とそっと聞いてみた。
するとわんわん泣いていた娘が、
首をタテにふる。
どうして?
自分を自分で好きにいられないと、
他の人も好きになれないんだよ。
いろいろ聞いてみると、本当は、すぐに
ありがとうって言いたいらしい。
でも素直に言える理想の自分と、
言えない現状のギャップに苦しんでいる
娘の姿がそこにありました。
いつの間にか、「真ん中の子供は、特殊な子が多い」
という社会の色眼鏡で、見ていたのかもしれない
と子供に教えられた氣持ちである。
この場で、ありがとうをお風呂の中で、
10回言えてから出るという事は、
時間をかけても、じっくり達成できる事は、
娘にとっても、比較の目で見ていた自分にとっても
大切な経験だと判断。
娘の体を洗い終え、浴槽に入って、
だきしめながら、じっくり、
パパのありがとうの後なら、ありがとうって
言えるかな?
それならと・・・・・
首をタテに「うん」と頷く。
ありがとう・・・・・・
ありがとう・・・・・・
交互に、ありがとうという言葉を繰り返す。
繰り返す度に、娘の顔が晴れてくるのが、
わかる。
10回終えるといつもの笑顔、いや
それ以上の笑顔に見えてきた。
わが子ながら、その笑顔はまぶしかった。
その後、「じゃあ、次は、パパと一緒に、
『私は、自分が大好き』って10回言ってみようか?」
「自分で、ユイちゃんの事が嫌いになる時が
あっても、パパは、どんな時でもユイちゃんの
事が大好きだからね・・・・・」
お風呂を上がった後、
いつも「返事!」ってパパとママに
怒られている娘が、元氣よく返事していた。
改めて、「ありがとう」という言葉の魔法の力に、
いろいろな事に氣づかされた今日この頃でした。
何度も、「はい」「ありがとう」「ごめんなさい」
は、ちゃんと言おうね、と日ごろ言い続けて
いるにもかかわらず、言わない娘は、もしかしたら、
とっても大切な事を体をはって、パパとママに、
教えにきてくれた天使なのかも知れないとさえ、
親バカながら、思う今日この頃です。
妻に、お風呂で、何があったの?
と聞かれ、説明すると・・・・
出た、ハセキョー(長谷川教の略)と
からかわれました
今日は、長い文章で熱く語ってしまいました。
長い文章でお疲れの方は、今日のヘイゾウで
ご癒し下さいませ。
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