先日金曜日は、地元柏で商談を終え、
駅に向かう途中での事。
カルチェ5(地元ネタですいません)の前
で人だかりができていました。
何をやっているのかな~と
覘いて見ると大きな画面から
DVDが流れていたのであります。
そのDVDとは、30分で油絵を
一枚描き終わるという絵の描き方を
講演している番組の収録である。
平筆で、ぱっぱっと雲や山、
湖をさっさっと描くシーンが
流れていました。
とても陽気な外国の方で、
その画面にうっとりする人の
あつまりの皆様のお顔を拝見すると、
皆、「あんな風に描けたらいいな~」と、
うっとり。
みんな潜在意識では、
絵を描きたいんだな~と
思う今日この頃です。
その方のオリジナルの
技法もさることながら、
「ほら、とても簡単でしょ?!」と
語りながら絵を展開する姿に、
「あ、これなら、描けそう」と
夢見る今日この頃です。
(見た目以上にむずかしいのでしょうが・・・)
どんどん山や湖が、さぞかし簡単そうに、
描かれる姿・技法に目を奪われ、
すっかり人だかりの一員になってしまった小生。
最初は、「あ、こんな筆の使い方があるんだ~、
日本画にも応用できるかな~」と飛び込む画面に
目ばかり奪われておりましたが、
あっと言う間の30分。
その後、繰り返しの
二回目もはまってしまいました。
二回目となると、今度は、
その描いている画家の方の言葉に、
耳を奪われてしまいました。
言葉、ひとつひとつに
(通訳の人がうまいのかも?)、
教え方が、とってもその方のやさしさに
心がときめいてしまいました。
特に印象的な事は、
「色の重ね方は、色の濃い上には、
薄い色。薄いところには、
濃い色と・・・・決して、濃いところには、
濃い色、そして、薄いところには、
薄い色を重ねて塗ってはいけません。
それはまるで、人生に楽しい事もあれば、
悲しい事もあるように。
ず~っと同じでは面白くありません。
もっとも私の人生は、
ずっと楽しい事ばかりですが。
好きな所に、山や木、湖を描きますが、
私の描く木や湖は、みんなハッピーです」・・・
と語られたのです。
この方のひとつのキャンバスには、
人生が彩られているんだなと
感動する今日この頃です。
「キャンバスの中では、
自分でどこに木を描こうなどと、
すべて自由の世界があるのです」
なんて、更に追い討ちを描けるように、
素敵な絵と言葉が伝わってきて、
あっと言う間の一時間でした。
今まで、独学で、魚の絵を描く際、
色の薄い部分を描き、だんだん
濃い色をのせていくという
事をしてきましたが、
その講師の方がおっしゃるように、
人生の濃淡を表現できるよう、
濃い色、薄い色を交互に
描き表したくなった今日この頃です。
残念ながら、その方は1995年に
亡くなられたそうですが、
こうして感動をDVDに吹き込まれた
魂に出逢えたことに
感謝の氣持ちでいっぱいです。
改めて、絵って、よくも悪くも
人柄がでるんですね。
そんな人を感動や喜び幸せで
いっぱいにできるように、
心も磨いてまいります。