今日は、午後から支社代表会議というのがございまして、 品川にて会合がありました。その会合が5時で終わり、5時半から、懇親会がありました。その懇親会にて、尊敬する大先輩(10年以上の大べテラン) (国内の大手の保険会社のお姉さま方からは、 「10年なんてまだ短いわよ、わたしなんか、30年よ」とか言われそうですが・・・・・)
和田先輩の隣に座ることがございまして、・・・・本当は、隣の人を押しのけて、無理やり座らさせて頂いたのですが・・・・・・
小生との懐かしい思い出を語って下さいました。
私の事を覚えてくださるだけでも感激なのですが、 本当に気にかけて下さったのが、何よりの喜びです。その先輩との出会いがなければ、私も転職して、 (外資系の保険会社の営業マンは、ほとんど転職組) 9年も続けられなかったかもしれません。
営業マンである前に人間としての大きな器
万双さんを通して和田先輩との出逢い
長谷川は、前職ハンドバッグの卸、 百貨店へのルートセールスをしていました。
9年前(2005年から9年前という意味)に「保険業界を変えてみないか?!」と誘われ転職を決意。
転職が決まった時に、新規一転で、かっこいいビジネス鞄が欲しくて、偶然アメ横ガード下で万双さんを見つけました。店主に、「今度、外資系の保険会社に転職することになったんですけど、いかにも、トップセールスマンに相応しい鞄が欲しい」といったら、「これなんか仕事できそうに見えるよ」と言ってくれたので、そこで鞄を買う事にしました。
帰り際、(今よく言えたなぁと思うけど・・・・)
「来月、研修が終わって、販売の資格がとれたら、いの一番に営業に来てもいいですか?」と言ったら、それくらいの志がなければねと言って許可してくれました。翌月、その言葉を鵜呑みににして、早速保険の話を聞いてもらいたくってお店を訪問。
一生懸命教わったばかりの営業トークを話しました。
しかし、覚えたてのマニュアル通りの説明では、人をたくさん見てきた人生の先輩である店主の心は動くはずもなかった。
諦めて、当時の上司の指示どおりに、「学生時代の友達にアプローチをするように」と友達をつてに電話をかけまくりました。
友達の役に立ちたいという気持ちは、今でも変わりませんが、その頃は、伝え方が充分ではなかった。
正しく伝える事ができず、 「友達なくすぞ」と批判を受ける日々を送っていました。
話すらできず、断れ続けた数ヵ月後
そんな真意が伝えきれない友達は離れていくばかりで、 人間不信に陥りそうだった時。
和田先輩から長谷川のいる支社に電話が入りました。長谷川の父親と2歳しか離れていない大先輩。
「私も、偶然鞄をそこで、買ったんだけど、説明をしたら、その店主は、長谷川さんから保険に入ろうと思っている」って 言っているよと教えてくれました。「せっかく店長がそう言ってくれているんだから、日アメ横に行くといいよ」とおっしゃって下さったのです。
成績が上がらなければ、日々の生活どころか、 営業に行く交通費まで出せないという厳しい世界を味わう。
そんな厳しい世界で、普通に考えれば、先輩の成績になる状況。にもかかわらず、あえて、和田先輩は、自分で申し込みを頂くのではなく、 私にわざわざ連絡してきて下さったのだ。言うまでもなく、その大先輩には一切のコミッションは 発生しないにもかかわらずだ。
先輩のアドバイスで再びお店を訪問
その後、先輩のアドバイスのおかげで、アメ横に行きました。
おかげさまで、 快くご契約を頂き、今では、その後、更に信用を頂き、 追加も頂いております。
万双のオーナーには、今でも 「俺の領域にはまだまだだな」と会う度、 激励を頂きくほどよい関係を続けさせて頂いております。
こんな出逢いをさせて頂けているのは、和田先輩のおかげです。
コミッションよりも、ミッション
「こんな親切な保険の営業マンが世の中にいるんだな」とカルチャーショックを受けたのを昨日のように覚えています。
それまでは、「外資系生保の方が、何もかもすぐれている」と飛んでもない錯覚をしていました。
そんな和田先輩の出逢いを通して、自分のスタイルが徐々に変わっていきました。
商品力うんぬんを言う前に、「人間を磨かなくては」ということを教えてくださったのです。
今日、懇親会にて、その先輩に、「今、私がこうして、9年間、前向きに好きな営業をさせて頂けるのは和田先輩のおかげなんです」 と言ったら、「そう思ってくれる人がひとりでも多くなってくれれば、 この業界はよくなるんだよ。」
ますます大ファンになりました。
コミッションよりもミッション。
尊敬している先輩たちから、この言葉をよく聞きます。でも和田先輩は、言葉にしていなくても、背中で本当に大切なことをいつも教えて下さります。親父ギャグは顕在でした(笑)
先輩のやりがい
「これも何かのご縁、長谷川さんにそう思ってくれているのが、 私のやりがいなんだよ」
「成績が挙がらない苦しい時でも、 そのスタンスは変えてはだめだよ」
宴会場で、涙もろい私は、もう少しで泣きそうだったけど、 なんとかこらえることができました。
(あぶない・・・・あぶない・・・)
本当にこの仕事に携わって、人のご縁で、ちょっとずつですけど、 成長させていただいているという実感がたまりませんでした。
追記
この記事を書いてから、もう11年も経つんですね。(2016年現在)
営業の年数だけは、その大先輩を超えてしまったのに、(超えたくはなかったのですが)未だ未熟者の自分が恥ずかしく思えます。もう一度、万双さんで鞄を変えるような営業マンに戻りたい。偶然にもみつけた当時の投稿。改めて、ブログを書き続けてきてよかったと思う今日この頃。
先輩が生きていた頃とは、ずいぶん業界は変わってしまいましたが、お客様への重いだけでなく、同業の営業マンにまで配慮できる先輩の志、もう一度取り戻したいと思います。
更に追記
再び3年経って、この記事を読み返してみました。(2019年6月現在)
今はTUMIのナイロンバッグを愛用していますが、また改めて皮のバリっとしたダレスバックを持てるように頑張りたい。
かっこつけたいという見栄でダレスを持つのでははく、いつでも和田先輩から教わったことを忘れたくないから・・・
改めて、先輩のご冥福をお祈りすると共に、襟を正していきます。
正しい販売の仕方、志高い営業を通して、先輩のような魅力あふれる男の背中をみせていきたいです。
- 「これも何かのご縁、○○さんにそう思ってくれているのが、 私のやりがいなんだよ」
- 「成績が挙がらない苦しい時でも、 そのスタンスは変えてはだめだよ」
と言えるようなカッコいい人間になりたい。