「風邪を引いたとき、お風呂に入った方がいいか?」迷いませんか?
「風邪を引いたときこそ、カラダは汗でべたべた気持ちが悪い」
お風呂に入って、スッキリ・サッパリしたいけど、「入らずに寝た方がいい」って親にずっと言われてきた・・・
そんなお風呂に入ることをためらっているあなたへ
風邪を引いたときこそ! お風呂に入った方がいいメリットたくさんあります。
ここでは、「風邪を引いたときだからこそ気をつけたい入り方」をまとめてみましたので、ご覧ください。
今まで「お風呂に入らず寝なさい!」って言われてきた理由とは?
言われてきた理由で考えられるのは、以前の日本は銭湯の文化。銭湯から帰るときの“湯冷め”が風邪をこじらせてしまうと考えられていたからでしょう。
せっかくカラダが温まり、回復に向かおうとしているとき、湯冷めをしてしまったら元もこうもありませんよね。
お風呂が家にあるという家でも、お風呂だけ家の外にあったり、脱衣所が寒かったりと湯冷めやすい環境だったと言えます。
住宅環境の充実とともに、以前よりは湯冷めのしにくい環境となってきました。
まずは、お風呂に入るメリットをご覧ください。
お風呂に入る5つのメリット
1.カラダが温まる。
風邪を引いたとき、お風呂に入る最大のメリットとは、カラダを温め、血行をよくしてくれることしょう。
風邪を引いたときは、カラダが歪みやすく、筋肉も硬くなっている。
風邪を引いたときは、筋肉が硬くなっていて血行不良になりやすい。
整体で筋肉をやわらげるように、カラダを温めることで、血管を広げて血の流れをよくしておきましょう。
内臓調整療法師会でも、「風邪を引いたときこそ整体!」と学びました。自律神経の乱れが風邪を長引かせる。筋肉をやわらげるだけではく、自律神経のバランスを整えて、免疫力を高めてからお休みなるということも大切です。
腸が温められることで、鼻詰まり解消。
腸を温めることで、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促し、解毒力アップ!
更に、腸が温められると鼻もスッキリしやすくなる。腸がむくむと鼻の粘膜(ねんまく)もむくみやすい。腸を温めうっ血を解消することで、鼻もスッキリしやすく、代謝もよくなるでしょう。
2.汗をかくことでデトックス効果。
汗をかくことで、皮ふからもカラダの毒素を出しやすくしてくれます。熱や鼻づまり・咳(せき)・お腹が下るなどは、カラダが毒素を出して治そうと働く症状。症状はカラダを治そうとする反応であり、症状自体は病気ではないのです。汗をかくことで、毒素を出して治そうとしてくれている体を自ら応援しましょう。
3.カラダを洗うことで、ばい菌対策。
風邪の症状で出されたウイルスや細菌を洗い流しスッキリすることで免疫力が高まります。そして、カラダについたウイルスやばい菌を洗い流すことで次の病原菌の侵入リスクを減らすことができるのです。日ごろの【うがい】だけではく、お風呂に入ることは次の風邪予防にもなります。
4.湯船の蒸気で保湿効果。
湯船から出る蒸気が大切な喉(のど)のどを潤わしてくれます。乾燥しがちな喉にお風呂場の湿り気で乾燥対策。
5.カラダだけでなく、ココロもリフレッシュできる。
「病は気から」と言いますが、気分が爽快になるのは大切なことと思います。心身ともにリフレッシュして、風邪を乗り切りましょう。
そんなお風呂に入るメリットはたくさん・・・
とはいっても、通常のカラダの状態ではないので、気をつけたい点が、いくつかあります。
風邪でお風呂に入るときの注意点4つ!
1.お風呂には入らない方がいい場合の判断基準
メリットも多い入浴ですが、デメリットが多い場合もあります。
人それぞれ基礎体温にもよりますが、38度を超える高熱の場合にはお風呂はしばらく避けた方がよいでしょう。
ひどい下痢や吐き気・めまいがする場合は絶対に避けてください。その場合にはノロウイルスなど感染症の疑いもあるからです。二次感染を防ぐ意味でも、お風呂に入ることはやめておきましょう。
その他、あまりにもカラダがだるい、頭痛がひどい場合にもお風呂は控えてくださいね。
2.長湯をし過ぎない。
風邪を引いたときは、のぼせやすくなっています。いつもよりも早めに上がりましょう。風邪を引いているときは、思ったよりも体力を消耗しやすいので、カラダの状態と相談しながら入ってくださいね。
3.いつもよりも水分補給
熱を出して毒素を出しやすくするために、いつもより多く水分をとりましょう。あまり冷たくないお水や白湯(さゆ)がおススメ!
お風呂に入る前に水分補給もgood! ただし、お風呂に入る食前の食事は控えてください。風邪を引いていないときでも、お風呂、食事の順番が免疫力を高める生活習慣のひとつです。
ミネラル不足を補うために、白湯に天然の塩をパラバラっと入れて飲むのもいいですよ!
「アルコール消毒だ~」と言って、水分をビールで補給しようとする人がいますが、あなたは決してマネをしないでくださいね(笑)
4.普段以上に湯冷めに注意する。
設定温度は41度までにしておく。
お湯の温度が42度以上など熱過ぎるお風呂は体力が消耗しているときは禁物。湯冷めもしやすく、疲れがどっと出やすいので、いつも42度以上熱いお風呂に慣れている人も、設定温度を下げて、徐々にカラダを温めるようにしましょう。
お風呂上りはなるべく早く布団に入る。
清潔なタオルでよく拭(ふ)く。汚れたタオルで拭いり、拭き残しがあれば、〈ばい菌の侵入〉や〈湯冷め〉の原因になります。
お風呂に入る前に、すぐに布団に入れるように準備をしておく。
お風呂から上がってからパジャマや着替えを探すようなことのないようにしておきましょうね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
風邪を引いて、熱が下がらないときは、汗でカラダがべたべたして気持ちも悪いですよね。
風邪を引いたらお風呂に入らないというのは、もう昔の話。
子供の頃、親に「お風呂に入らず、さっさと着替えて寝なさい」と言われたとき、
やっぱり、風邪を引いたときこそ、お風呂でスッキリ・サッパリしてから布団で、ぐっすり寝たいですよね。
少々の熱だったら、解熱剤などで強制的に熱を下げずに、お風呂でカラダを温めて、ぐっすり布団で寝ましょう。
もし、高熱が4日以上続くようでしたら、肺炎などの疑いもありますので、早めにお医者さんにご相談くださいね。
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風邪もお風呂も、“風”という文字が入るのは偶然でしょうか?
ココロもカラダも風通しをよくして、あなたの免疫力を高める情報としてお役に立てたら嬉しいです。
あなたの風邪が早くよくなりますように。