揉んでも揉んでも、肩こりが長引いて、つらいあなたへ
通常、炭酸水を飲んだ後に出てくるような心配のないゲップもありますが、隠れた病気を表すゲップもあります。
胃が膨らんで、肩や肩のまわりの神経を圧迫しているかもしれません。
胃の膨張(ぼうちょう)が肩こりの原因となっている場合があるんですよ!
長引く肩こりのあなたへ 最近、胃が疲れていませんか?
内臓調整療法師会では、肩こりがひどく、ゲップが出やすい人に、普段からよく噛むようにと指導しています。
「食事をよく噛むようにしたら、以前よりも肩がつらくなくなった」という人も少なくありません。
それでは、内臓調整療法師として、肩こりとゲップの関係について、まとめてみましたので、ご覧ください。
ゲップの原因とは?
通常、食事などで胃に食べ物が入った状態で胃酸は分泌(ぶんぴつ)されます。
ストレスや仕事がら〈空腹時にあるにもかかわらず、胃酸が出てしまう〉方もいます。
料理を作る人などは、おなかがすいているにもかかわらず、〈食べ物のにおいから胃酸が出る〉職業病でもあります。日頃、料理などで腕をよく使う筋肉疲労や首の負担だけではなく、胃の疲れなどからも反射として現れるのです。
胃酸の出過ぎは、ガストリンの分泌が過剰によるもの。胃の出口である幽門(ゆうもん)付近で分泌(ぶんぴつ)されるホルモンです。
以下の症状が現れたら?
-
- ゲップ
- 胸やけ
- 口臭
- 胃が痛い
などの症状が現れたら、通常、「刺激の強い香辛料やカフェイン・アルコールを控えて下さい」「ストレスをためないで下さい」「胃酸を抑えましょう」と言われて胃酸を抑える薬が出されることが多いかと存じます。
ゲップが出るもうひとつの原因とは?
ゲップが出るのは、胃酸が多く分泌されることも原因ですが、胃の出口である幽門(ゆうもん)が開かないため、食べた物が発酵して出たガスが、逃げ場を失い、胃の入り口である噴門(ふんもん)に逆流するためでもあるのです。胸やけがすると悩むあなたへ~逆流性食道炎の原因と対処法を知っておきましょう~
胃にガスがたまるとぽっこりお腹の原因にもなります。
ぽっこりお腹の解消法~お腹をヘコませて健康的にダイエットする7つの方法とは?
ガスの膨張というのは、本当に怖いんです!~ガスが膨らむ圧力をあなどるなかれ~
カラダは何とかして、ガスをカラダの外に逃がそうとして、ゲップやおならで必死に解消しようとしているのです。
「ゲップやおならを人前でしない」ということは、大人のマナーでもありますが、ため過ぎるとカラダにとって非常に負担になるので・・・
- 我慢し過ぎない。
- ガスを作らない生活習慣を身につける。
が大切なのです。
それでは、肩こりが長引いて、つらいあなたへ胃に優しい解消方法をまとめてみましたので、ご覧ください。
ゲップを解消する8つの解消法とは?
ゲップが出やすく、胸やけ、胃が痛い、肩こりがつらい方は、以下のことに注意しましょう。
解消法その1:刺激の強い食事を控える。
辛い・しょっぱい・甘~いなど刺激の強い食事は、胃腸の負担にもなります。肩こりやゲップの原因にもなります。日頃から肩が慢性的にこる・ゲップが出やすい方は、刺激物を控えるようにしましょう。
解消法その2:食事はよく噛む。
ゲップが出やすい人は、早食いの人が多いです。30回以上噛んで味わいましょう。
理想は、50回以上
よく噛むことで、胃の消化を助けます。またゆっくり噛むことで、満腹中枢を刺激し、食べ過ぎ防止にもなりますよ。食べ過ぎは肩こりの原因のひとつです。
噛むことで消化酵素である唾液は分泌(ぶんぴつ)されます。食べ物が口から入ってこないのに、唾液が出ると胃は消化に備えて胃酸を出し始めます。空腹にもかかわらず、唾液と胃酸が出るというのは、ゲップが出る原因となりますので、食事中以外はガムなど噛み過ぎないように注意をしましょう。
ストレスで噛み癖がある人も、注意が必要です。
解消法その3:空腹時間を作る。
空腹時間を作ることで、胃の修復時間を確保できます。お腹(なか)が、グーっとなったら、good !
消化が終わり、胃の中が空っぽになってから胃酸を洗い流したり、大掃除・修復作業に入ります。
消化されていない食べ物が胃の中にある状態で、次の食べ物が入ってくると大掃除・修復作業が中断されてしまうだけではく、胃の入り口:噴門(ふんもん)が開いてしまい、ゲップや逆流性食道炎の原因にもなってします。
12個ある胸椎(きょうつい)の5番目の右2側、または7番目の右側1側を長めにゆっくり圧迫し、ゆるみ始めたら、そっと放す操作を加えてみよう。胃の出口:幽門(ゆうもん)が開いてガスを出すことができる。
胃の修復時間に胃酸を出さないようにする。
- 食事の合間に、ガムなどを噛み過ぎない。
- 間食をしないようにする。間食で、チョコレートひとかけら口にしただけで、胃の修復作業は台無しですよ!
- 食べ物の番組や雑誌などは観ないようにする。
- ストレスをため過ぎない。
- クスリに頼り過ぎない。
解消法その4:乳製品を控える。
乳製品は、意外と脂質も高いものです。
脂質の高い食事は胆のうを疲れさせ、肝臓で作られる胆汁を出しにくくなってしまいます。その分、膵臓(すいぞう)が膵液(すいえき)を頑張りすぎてしまいます。
時々、ヨーグルトを食べたいという程度なら問題はありませんが、肩こりがつらく、ゲップが出やすいあなたは、もし「毎日食べているわ」ということでしたら、少し控えた方がいいでしょう。腸内環境を改善して、病気に負けないカラダを作るには?
解消法その5:糖質を制限する。
精製されたお砂糖は、胃を冷やし、消化に必要な蠕動運動(ぜんどううんどう)の妨げになります。お砂糖は果物などから最低限とるようにして、甘いジュースなどは控えてください。
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解消法その6:肋骨(ろっこつ)をあげて胸郭(きょうかく)を広げておく。
肋骨(ろっこつ)が下がっていると肩こりが出やすい?
肋骨が下がってきている方は、胃が下に下がりやすく消化不良を招きますので、専門家に肋骨を挙げてもらうことも大切です。
肋骨が下がると内臓の下垂(かすい)だけなく、意外と呼吸が浅くなったりもしてしまうのものです。呼吸が浅くなったていたり、低血圧になったりしていませんか?
解消法その7:野菜を中心にし、食べる順番をココロがける。
野菜は、4~6時間で胃を通過するに対して、肉などは6~8時間かかってしまいます。胃の中に長くとどまることは、それだけ胃の中で廃しやすく、ゲップの原因をつくるガスを発生しやすくなっていまします。
消化のいい野菜を中心に、野菜から食べる習慣をココロがけましょう。炭水化物は食事の最後のほうに!
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解消法その8:冷えやむくみを解消しておく。
特に男性は、「冷えやむくみは女性特有のもの」という認識の方がいまだに多いです。「病は気から」という言葉もあるように、「自分は健康だ」と思い込むことも大切ですが・・・
明らかに、冷えて、むくんでいると見られるのに、「自分は冷えていない」「むくんでもいない」とおっしゃる男性は多いものです。普段から、ご自身のカラダを触りながら、冷えていないか?むくんでいないか?皮膚の状態はどうだろうか?チェックする習慣も大切です。
舌にもカラダの状態が現れやすいので、毎朝鏡の前で舌のチェックをするといいでしょう。舌が白いと免疫力が低下している?~毎朝、舌のチェックをすることで見えてくるものとは?
「肩がつらいから、全体ではなく、肩を集中的に揉んでほしい」とおっしゃる方は、自分の冷えやむくみに気づいていらっしゃらない方が多いというのが私の印象です。
足が冷えていたり、むくんでいたりすれば、内臓も冷えて、むくんでいる?
足に冷えやむくみが出ているということは、胃をはじめとする内臓はすでに冷えています。なぜならカラダは、手足よりも、内臓を温めることを優先にするからです。
内臓が冷えて、むくんでいれば、本来の機能を発揮することができません。
手足のむくみや顔のむくみを解消したり、冷たい物を飲み過ぎたりしないようにココロがけることも大切です。足がよくつるという方は、特にご注意ください。夜、足がつるのは、肝臓の機能が低下している? ふくらはぎと肝臓との関係、徹底検証!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
ゲップが出やすい原因はいろいろありますよね。
ココロとカラダはすべて繋がっています。
ストレスがたまっているとつい・・・脂っこいものや刺激的なものを食べたがってしまいますよね。そして、つい早食いにもなってしまいます。
とくに、冷え性の自覚症状がない方は日ごろからふくらはぎをもんだりして、カラダのメンテナンスを心がけておきたいものです。